インタビューVol.2 【技術革新でブラックからバラ色の運送業界】
ブラック企業がでるほど、人出不足とコスト面が厳しい運送業界。運送業会で働く方はどう感じていらっしゃるのだろうか。運送業界の仮称鈴木さんにお話を伺う機会を得たので、明るい話題を皆様にお届けしたい。鈴木さん、ありがとうございました。
さざれ石「ご無沙汰しております。人材確保のためのセミナーや取引先との価格交渉など、厳しい側面もあるようですが、業界で働く鈴木さんとしてはどうお感じですか?」
鈴木「そうですね。何年か前からも他の地域では東京以上に人出不足で、給料が上がり始めていました。勿論、東京も人手不足で、仕事をさばくのが大変です。当社も給与をあげなければ人材の確保が難しいと感じています。」
さざれ石「そういえば、昨年ヤマト運輸さんがアマゾンさんとの契約を解除してから、他社に振り分けたのだとは思いますが、届くのが遅くなった、一日遅れどころか数日かかる、などの声を耳にします。利用者からすれば、何でも配送してもらえて便利ですが、作業が膨大になりますね。宅配便では女性の配達員の方も見かけることが多くなりましたが、大変だろうなあといつも見ています。」
鈴木「ヤマト運輸さんのシステムは他社なので分かりませんが、力仕事は女性や高齢者には正直きつい部分があるのは事実です。しかし、将来的には解消される問題だと考えています。」
さざれ石「なぜ解消されるのでしょうか?」
鈴木「現在、開発中の技術にパワードスーツというものがあります。何年も前から話題にのぼっていますが、着用すれば女性でも片手で100キロの荷物も持てるようになります。導入が進み、大量生産にて安く購入できるようになれば、若い男性だけでなく中高年やシルバー、女性であっても遜色なく荷物が持ち運びできるようになります。また、自分の体への負荷が大幅に軽減され、腰痛などの職業病などからも解放されます。つまり、筋力の個人差の解消や、故障の減少、作業時間短縮、作業量増加が見込めます。」
さざれ石「夢のような話ですね。」
鈴木「そうですね。運送業界だけでなく、介護などの業界でも活用されると思いますし、少子高齢化にむけ必須の技術だと考えています。これだけでも、作業効率UPにより、生産性が高まるのですが、人的な側面以外にもまだ夢があるのです。」
さざれ石「管理の部門ですか?」
鈴木「管理の効率化もあると思いますが、トラックへの技術投資です。普通トラックは一人1台です。連結車もありますが、限られた車両のみで、運送においては一般的ではありません。それを、現在は一人5台のトラックを運転すべく、試験中です。これにより、一人の運送量は飛躍的に増加します。」
さざれ石「パワードスーツに5連結トラック。想像もしていないお話にびっくりです。」
鈴木「この2つをとっても一人当たりの作業量が増加し、同じ作業量の作業時間は減少します。デフレの中、生産性向上と言われても、高速代金や安くはならないし、どこでもドアもなく運送には時間がかかる、発注先のコストカットも厳しく、どうすればいいのか。削減の限界があると思ってきました。所属の協会でも前向きなセミナーがあっても、言うだけならとも思っていました。しかし、近年具体的な技術と、それによる未来を感じ、早く現場に普及することを願っています。」
さざれ石「生産性向上による給料UPで憧れる新社会人も増えますね。人出不足をクリアする技術に、優秀な人材の確保もかない、鬼に金棒の運送業界。
バラ色の未来が運送業界にくるのですね。ワクワクするお話をありがとうございました。」
少子高齢化は、労働人口の減少をもたらしている。どの業界も人手不足が問題になっている。それを解決するのが、第4次産業革命なのだ。人手不足で苦しむコンビニは外人の留学生に頼る現状だが、無人化システムへの投資により人手がいらない体制に。
コストカットで厳しい物流・運送も、投資により一人が5倍の運送をできたり、女性や高齢者でも筋力に関係なく物を運べるパワードスーツによる作業効率のUPによる生産性の向上。
身近なことろでは回転寿司だけでなく、セルフレジも人手不足解消に貢献している。介護ですら、機器にて入浴が格段になっている実情だ。それが広がる。日本は、人手不足を解消する第4次産業革命のトップランナーになる。移民推進さえしなければそうなるしかない。それは生産性向上になり、私達の給与が増える、そのためデフレ脱却し税収も増える薔薇色の未来。
「少子化による人手不足は神様からの贈り物であり、労働者が減少した私達こそが第4次産業革命の恩恵を最も享受し、日本の反映がある。」
「必要は発明の母」とは言ったものだ。先人の知恵であり誇りである。