「表彰するよりお米を下さい。」安倍政権への抗議街宣
「同情するなら、金をくれ!」かつて、有名な子役はドラマでこう 叫んだ。
私ならば、「表彰するなら、米をくれ!」と叫びたい。
自民党の元参議院副議長の山東昭子議員が今月21日、党役員連絡 会にて「子供を四人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを 検討したらどうか」と発言(朝日新聞より)し、ネットでも批判が 相次いでいる。
失われた20年・・・
不安定な派遣や契約社員という非正規雇用が増加し、その日その日 をやっと暮らすだけで、預金はできない。恋愛する時間や、交通費 すら事欠く。以前ならばお節介なお見合いを斡旋する身内も近所の人も、パー トタイマーで働くのでそんな時間もない。結婚難民があふれる日本。
35歳以下の男性で、正規雇用と非正規雇用の既婚率の差は2.5 倍。収入が不安定なため結婚も出来ず、ローンも組めない非正規雇用。12月にボーナスという企業もあるだろう。しかし、貰ったことがないから分からない若者もいる。それどころか、年末年始の休みで収 入が減るというのが派遣の実情だ。
勝ち組?たる正規雇用が結婚できたとしても、消費増税、毎年上が る健康保険、控除のカットで、多くの労働者の生活もやはり苦しい 。
産婦人科を見ればわかる。30-40ぐらいの既婚の経産婦が、経 済的理由で三人目をおろすことは案外多いのだ。見れば態度で、出 産か中絶か検査か分かってしまう。どこが先進国なのか。妊娠、出産、中絶は女性に大きな負担である。結婚するしないこと も自由であり、命懸けの出産を強制される覚えもない。授かり物で あり、子宝に恵まれず苦しむ夫婦も少なくない。
そのような出産を上から誉めてつかわす?時代錯誤もいい加減にし ろ!経営者が労働者にしっかり給与を払い、国がプライマリーバラ ンスの黒字化と喚いかず、医療や福祉や教育に財政出動し、インフラ投資などの公共投資をすればいいのだ。
私達は女性として、産む数での女性をラン ク付けすることも、独身や子供を産まない女性を苛めることも、断 固、拒否する。