雨上がり湿気につつまれた重い空気の中、東京駅隣接のサピアタワーで今年もパソナグループの株主総会が行われた。

13:00 定刻になり司会により開始が告げられる。
南部靖之社長が能登地震にお見舞いを告げ、議長宣言を行った。
午前開催の総会が多い中、ラッシュアワーと重ならない午後開催はありがたい。
13:02 事業報告(映像が流れ、司会者が説明)
13:09 決議事項の説明
取締役5名選任の件
13:11 質疑応答
①C0045
派遣事業以外の今後の体制について知りたい
例えば、大阪万博やIRの夢島と淡路島のクルージングやカジノへのスタッフ提供など。
山元絹子副社長→
地方創生の中でwellbeingな生活を提案するバピリオンを大阪万博で出展する。
船の運航について兵庫県と相談しており、水車で動く船を仕掛けている。
海上で風と陽射しにさらされ、メタンガスが出続け、先日も爆白事故が起こる万博会場。
ゴミの最終処分場としては、夢のような底なし沼の夢洲だが、建物をたてるには相応しい場所ではない。
体、こころ、社会的な健康を大切とするパソナのパビリオンがここに?!
②A0042
大阪万博の目玉とされる大屋根リングだが、雷の避雷針にもなっており、その際上にいるのは勿論、大屋根リングの下にいても危ないと聞く。
雷の際、パビリオンは避難先になるのか、誘導などの対策が見えてこないまま、子どもたちの遠足や修学旅行先になっており、心配だ。
山本絹子副社長→
地震などの自然災害の対策を万博協会の方々と、避難経路などを検討している。
南部靖之社長→
慎重に検討していく。
昨年の株主総会でも安全面の質問があったが、1年たっても具体的な話はない。
万博協会のお偉いさん方は月収200万もらいながら、地震、火事、暴風、雷、メタンガス、暑さ対策など取り組んでいるようには思えない。
遠足には水を2、3本持参するよう促す声もあるそうだが、幼稚園児や小学校低学年がそれを背負い日陰もないなか移動するのは非現実的である。
雷警報がでるたびに、大屋根リングは禁止、そばに寄るな、ということだろうか?
③C0027
会場にいる制帽の3名は何のためにいるのか?
南部靖之社長→
警備のため
不規則発言がみられるTV局などで退場を促すために配置されているのもみるが、みな大人しく暴れたりしないので必要ないのではないか
(質問者はこう見解を述べ、質問にうつる。)
会社は人事が全てだが、取締役候補者に社長のご子息がおり、彼の属性以外の評価ポイントを教えてほしい。
若本博隆副社長→
候補者の南部真希也は、グローバル部門を担当しており、語学堪能でグローバル分野で精通している。
(2008年三菱商事㈱入社、2013年パソナ入社、2022年8月より同社取締役)
制帽の人についての意見は攻撃的な言い方ではあったものの、事実、狭い会場の両サイドにスタッフが座り、警備員も立っているのは圧迫感がある。
例年パソナの株主総会は質問もわずかで、質問者がいるのに打ち切ることもない。世間でバッシングの嵐になろうと、株主総会は非常に穏やかであり、必要とは思えない。
13:22 質問者がないため採決
13:23 閉会
13:23-28 南部靖之社長が語る。
愛情ある叱咤激励ありがとうございます。
企業価値の向上を目指し、次期の重要課題である新規事業について説明したいと思います。
と、彼の思いが語られた。内容は昨年の株主総会と同様のものであった。
体、こころ、社会的健康(wellbeing)が大切
大阪万博では、NATUREVERSEというパビリオンをだす。
からだの健康を創る自然との共生
大手町の地下農場をはじめ、農業の雇用と人材育成に努めている。
こころの健康を創る文化創造
社会的な健康を創るmutualsociety
障がい者、女性、高齢者など社会的弱者の雇用や活躍
今後も利益と社会貢献を両輪とし、社会の問題を解決する会社としてこれからの50年もありたい
そのような思いを語った南部靖之社長。
素晴らしいビジョンを語るも、
大阪万博は危険でしかなく、大赤字は大阪を苦しめ、他県の国民税金負担させられる。ジノはギャンブルで健康の理念とは真逆だ。
社会的弱者の活躍も雇用も素晴らしく、安倍政権で40万人の雇用が増えたというのも、このゾーンだ。
しかし、働かざるをえずに家庭から引き剥がされた女性や年金不足で食べるために最低賃金で働くしかない枯れ木のような老人
安価な労働力を市場に提供するのではなく、まともな給料を支払う社会を目指す社会貢献を希望する。