「遺伝子組み換え表示を妨害する湯川教授を許すな!」
台所を預かる主婦として、毎日の食材に私は気を使う。2010年次男に先立たれ、その思いはますます強くなった。最近、マクロビオテックの講師でもあり、遺伝子組み換え作物を含めた食糧政策に疑問をもつ方と知り合い、この度このようなお話を聞いた。皆様にもぜひしって頂きたく、紹介する。
(『』内、安田さんの話より)
『2001年に遺伝子組み換えの表示制度ができて以来、初めての制度見直しが今年、消費者庁で行われています。
ところが5回目の検討会で出た結論は「現状維持」。サラダ油にも醤油にも、糖類にも、表示義務なしのまま。
消費者の「知る権利」「選ぶ権利」を無視した、そんな結論が許せますか?
結論撤回と、すべての遺伝子組み換え食品への表示を求めて座長に抗議しませんか?!
消費者庁がこの4月から開催している「遺伝子組み換え表示制度に関する検討会」第5回会合(9/27開催)で、現行の制度を維持するとの方向づけがなされました。
現行制度では、サラダ油など、多くの食品に表示義務がなく、豆腐など一部の食品にだけ表示義務があるため、わかりにくく、多くの消費者に、「自分は遺伝子組み換え食品を食べていない」という誤解を生んでいます。
表示義務がない食品は、組み換え品種特有のタンパク質が検出できないことがその理由とされています。しかし、トレーサビリティを管理すれば、書類などによって非遺伝子組み換えであるか否かを確認することはできるはずで、まったく理由になっていません。
ヨーロッパでは、すべての遺伝子組み換え食品に表示義務があるため(そして業者は売上の低下を恐れるため)、人間の食べる食品で遺伝子組み換えのものはほとんど流通していません。流通しているのは家畜飼料のみです。
また、世界の遺伝子組み換え作物の98%が表示義務のない国で栽培されています。つまり、表示は流通を変え、栽培状況をも左右する、非常に重要なものなのです。
16年ぶりに訪れた制度見直しのこのチャンスをむざむざ逃すわけにはいきません。わざわざ表示制度を見直すのであれば、本来消費者基本法で約束され
ているはずの消費者の「知る権利」「選ぶ権利」を保障する制度に今度こそ改善すべきです。
この結論をとりまとめた座長、湯川剛一郎氏に抗議し、9/27の結論の撤回を求め、「すべての遺伝子組み換え食品に表示を!」と訴えましょう!
文例を用意しました。ファックス、メール、郵便、電話など、あなたにとって可能な方法で抗議の意思表示をしてください。
文例・宛先等はこちらを→http://gmo.luna-organic.org/?p=1464 』
醤油や味噌、納豆などのの「遺伝子組み換え作物は使用していません」で安心している消費者が多いのが実情であり、ご存知すらない高齢者もいるだろう。そして表示がまさかの一部のみ。このような誤解を植え付ける表示方法は改善されて当然である。アメリカでは植物に限らず、遺伝子組み換えの鮭までもが流通を開始した。世界の実情に合わせ、今こそヨーロッパのようにすべての遺伝子組み換え食品に表示義務を課すべきだ。共感した方は、ぜひ可能な方法で気持ちや考えを表明してほしい(文例は前述にあるので、気負わずにやってほしい。)。自分や大事な家族や友人を守ろう!
~今回お話を伺った安田美絵さんのご紹介~
★マクロビオティック料理教室&持続可能な食の学校
ルナ・オーガニック・インスティテュート http://luna-organic.org
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