三菱重工 株主総会2022
MRJが秋晴れの空に舞った翌年の株主総会から久しぶりに株主総会に出席してきた。
6月29日、丸の内の大家さん三菱グループのトップ企業の総会会場·東京會舘の重工なだけに重厚なたたずまい、内装に尻込みする。
入口前では、武器輸出反対のグループと、朝鮮徴用工問題に対し、意見が対立するグループが街宣活動をしていた。
10:00 議長が開始の挨拶
「コロナ感染拡大対策〜11時に終わらせたい」旨を宣言。
(出席者およそ250-300人程度)
★監査報告、事業報告
新型コロナウィルス感染症の今後に対する不透明感や、半導体不足、ウクライナ情勢など懸念材料がつきない現状。
カーボンニュートラル宣言。
★事前質問
・三菱スペースジェットの状況。開発はいつ再開か?
→商業運行はまだ。コロナで先行きが不透明。世界が安定しないと航空需要は不明。
・取締役会は男性ばかり。
→ITに詳しく、経験を踏んでいるものが役員になっている。
10:35〜会場にて質疑応答(一部抜粋)
・交通システムゆりかもめは速度が遅い。川崎重工のように、もっとスピードをあげることはできないか。
→今、スピードは重視していない。
・無人機開発はしているのか?
・風力発電の開発はしているのか?
・韓国の徴用工問題で、韓国の要求は飲むのか!
→韓国徴用工および防衛安全保障については日本政府の政策にのっとる。
・ウクライナ、ロシア戦争で産業の米・半導体不足が露呈。バイデン大統領は、韓国訪問の際に、真っ先にサムスンの半導体工場に行った。
世界シェアNo.1の半導体生産国だった日本が不足とは情けない。三菱重工が音頭を取り、半導体立国を取り戻してほしい。
→半導体は生産基盤。ご意見を激励と受け止めたい。
三菱重工の株価は、2022年初2765円で始まった。
その後、ウクライナとロシアの紛争が勃発し、日本政府の防衛費GDP2%発言や敵地攻撃などの勇ましい発言の影響か去る6月8日には5603円をつけた。
しかし、サハリン2の話で、6月20日には4729円に急落し、6月24日には4551円を記録、株主総会の翌日6月30日には4745円であった。
日本政府のバランスなきと情報収集力のなさ『無能』の賜物である。
政府の政策に則ったばかりに損をし、国益を損ねてきたものは色々ある。
信じた私がバカなのか、騙した貴方が悪いのか。にならぬよう政府を厳しくWatchするのも大企業の役目だと思う。