説明が足りない曖昧対応で信用できない【支持率急落の安倍政権】
本日の読売新聞の一面の内閣支持率12ポイント減49%との見出しが躍った。約半分の支持率ゆえ、さほど低いとは思えないが一月前が61%の支持率であったことから見ると急落である。
なぜ、一月で12%も支持がへったのだろうか。政党支持率は43%から41%とわずかな変化しかなく、政権の支持率変化は大きい。また、自民党支持者以外からの支持を安倍政権が得ていることもこの数字から分かる。
『内閣を支持しない理由のトップは「首相が信頼できないから」48%で第2次安倍内閣発足以降で最も高かった。』(読売新聞より抜粋)
では、最近の話題の政策の評価に視点を移すと政党支持率と、内閣支持率の下落の違いに納得がいく。
テロ準備法の成立は評価50%、評価37%。国会前などで激しいデモ活動があったが半分の評価を得ている。しかし、同法の内容説明については十分に説明したとは思わない人が80%を占める。また、参院では委員会採決を省略する手続きを適切ではないが61%を占めた。
加計学園の獣医学部の新設計画について、適正な説明だとする政府説明には70%が納得できないそうだ。
テロ準備法については、テロ対策ならいいことだが、内容はよくわからないというのが、多くの国民の感覚のだ。
また、獣医学部の新設については、(獣医学部は教師になるべき人材が供給不足であり、ペット数は減少の一途をたどっているとの専門家の話もあるが)、新設そのものを問題視している声はあまりきかない。前々から希望して書類も整っていたと思える京都産業大学との待遇の差はなぜ?ゴルフ仲間だから?文科省と内閣府が真逆の話で、内部告発は処分するような義家議員の発言。これらが安倍晋三総理への信頼をなくしているのだ。
野党はだらしない。自民党からそれでも野党支持に移行しないのは事実である。しかし、主権は国民である。与野党で罵りあう政局を国民は望んでいない。問題は山積しているのだから、誤魔化しで国会の審議時間を割いたり、悪口の上手下手を競う小学生以下のあほくさいプロレスまがいにはうんざりだ。主権者たる国民に真実を語り、説明することが国会ならびに内閣の責務である。国民は、説明しない、賛否が割れる法案に省略手法を用いる、曖昧や誤魔化しにはもう辟易してから信用を失ったことを自覚してほしい。