殺す気か!何を食べたのか分からない恐怖!【遺伝子組み換えの表示が消える?】
先日友人が急な発疹にて救急病院のお世話になった。突然のことで驚いたが、原因はなんとカルシウムのサプリメントだった。女性は男性より骨粗しょう症のリスクが高く、彼女も健康のために摂取していたサプリメントだが、その中に海老やカニの成分が入っていたそうだ。幸い、病院にてサプリメトの表示により、アレルギー反応だと判断され適切な処置を受けたが、本人は甲殻アレルギーの自覚なく表示がなければ危ないところであった。彼女は50代で甲殻アレルギーを発症した。
当会の会員家族もランチの最中に呼吸停止になり、心臓マッサージと救急搬送に一命をとり止めたが、原因はラーメンで小麦アレルギーということだった。彼も60歳前後にて発症したアレルギーだった。
本人も自覚がないまま蓄積されたアレルゲンが突然牙をむく。幸い双方とも、発疹前に摂取したサプリメントに表示があったり、家族とのランチでの出来事だったりと大事に至らなかったが、表示や状況説明がなければ、医師も可能性をしらみ潰しにするしかなく惨事になっていたかも知れなかった。
【緊急大拡散希望】(安田美絵さんメール転載)
遺伝子組み換え表示制度が改悪の危機にあります!
このままでは「遺伝子組み換えでない」表示が消えてしまいます。
さらにひどい場合には、殺虫毒素を含む遺伝子組み換えのコーンスナック菓子などが、流通することになる可能性すら否めません。こんな改悪を許しては絶対にダメ!表示制度検討会の委員に意見を送って、改悪を絶対阻止しましょう!
今すぐアクション&拡散を!
詳細→http://gmo.luna-organic.org/?p=1561 安田美絵さんのサイト「ルナ・オーガニック・インスティチュート」
遺伝子組み換え作物は1990年代からトウモロコシや大豆などで商用として流通している。アフリカ大陸、南アメリカ大陸の主食であるトウモロコシや、世界一多彩な利用を日本がする大豆(醤油・味噌・納豆・きなこ等)の主要作物でも行われており、現在では産地と併記して「遺伝子組み換え作物は使用せず」との表記がなされている。トウモロコシは、コーンスターチや水あめの原材料にもなり、子供が好むスナック菓子の多くに使用されている。
写真はトウモロコシを原材料にしたコーンスターチを使ったマシュマロ(デザートピザの具材で使用)、週に2回は食べる豆腐は大豆製品。
日本の表示の現状を消費者庁は、十数年前より消費者団体の間で5%近く入っていても「遺伝子組換えではない」と表示できるのは許容される数値が高過ぎのではないかとの声があるとHPにて公開している。そのため、消費者庁はα%表示の新設を提案しているらしい。
では、諸外国に目を向けよう。諸外国(EUの一部加盟国、オーストラリア、韓国)では、「意図せざる混入率」と別に「遺伝子組換えではない」と表示するための数値(α%)を定めており、いずれも0%か0%に近い厳格な数字だ。
日本ではこれが定められておらず、米国など遺伝子組換え栽培国からの原料は、非組換え原料を分別管理しても微量に混入してしてしまうので「遺伝子組換えではない」と表示できなくなるものが増えるとの見解もある。事業者側からは「消費者からの問い合わせが増える」「原料の調達が困難になる」等の理由で既に反対意見が示されている。
分別管理の問題ならば「意図せざる混入率」でいいと私は思う。すでに菓子、メーカーの袋には記載があるではないか。「この工場では海老・カニを原材料とした製品も扱っており混入の恐れがあります。」これは甲殻アレルギーへの対応だが、ピーナッツなど、各社の製品には但し書きがある。そして、遺伝子組み換え作物は扱わない商社(JA子会社の全農グレインはアメリカからの輸入も指定業者のみで、遺伝子組み換え作物を扱わず)や農家や加工工場もある。それらの食品や、表示によって消費者が選択するのは自由である。お客様からの問い合わせや原料調達の問題で、消費者の選択肢を奪う、「遺伝子組み換え作物」について表示しないという改悪に私は反対だ。
お客様は神様のはずでは?お客様の選択肢や健康を損なうことよりも、利益追求するような下品な会社の製品は買いたくない。表示なくば、惨事にて後遺症や死亡もあり得るのだ。皆様も考えて頂きたい。
同意の方は1月27日までに、安田美絵さんのサイト「サルでもわかる遺伝子組み換え」をご参照にてハガキやTEL&FAXにて声をあげて欲しい。
公益社団法人 全国消費生活相談員協会 食の研究会代表 澤木佐重子氏
103-0012 中央区日本橋堀留町2-3-5-101 (TEL03-5614-0543 FAX03-5614-0743)
全国地域婦人団体連絡協議会 幹事 夏目智子氏
150-0002 渋谷区渋谷1-17-14 (TEL03-3407-4303 FAX03-3407-4305)
一般財団法人 日本消費者協会 理事長 松岡萬里野氏
101-0051 千代田区神田神保町1-8-1千石屋ビル3F (TEL03-5282-5311 FAX03-5282-5315)