東京オリンピック【皇室・憲仁親王妃久子様の政治利用】
滝川クリステルさんのお・も・て・な・し、パラリンピック選挙の感動を呼ぶスピーチ、語学堪能な妃久子様のスピーチなど、東京オリンピックの誘致は入念に準備されたもので、人々の記憶に残るショーであった。私自身も感動し、子供達とお・も・て・な・し、と騒いでいた記憶が新しい。
興奮もさめ、ふと疑問に思った。なぜ、開催が決定していないオリンピックの誘致スピーチに久子様がお出ましになるのかという疑問だ。スポーツに理解を示されご自身もなさってきた憲仁親王殿下(高円宮様)。庶民的と国民の人気も高く、あまりにも早いお別れに国民の一人として悲しんだ。そのあとを引き継いだのが親王殿下妃久子様である。皇室のご公務は多岐にわたることは承知しており、サッカー・ポッケー・フェンシングの協会名誉総裁、軟式野球連盟の名誉総裁などをお勤めでありスポーツと特に近しく思える。語学も堪能でいらっしゃり、ご結婚前は通訳、オリンピックを誘致する組織が久子様にスピーチをお願いしたい気持ちはよくわかる。しかし、久子様は皇室の一員であり、オリンピックはスポーツのみならず政治的な要素が強いことに異論はないであろう。石原慎太郎が誘致のために海外豪遊で説得したことは本人も認めるところであり、スピーチのみで決まる問題ではない。東京開催になるか不明な段階で、誘致のために皇室利用をするのは政治利用であり、してはないないことだ。ましてや未亡人の久子様である。スポーツ利権にむらがる人々は厚かましく身の程をわきまえず、最近は目に余る。例えば、サッカーをプロリーグにしたスポーツ界の玉三郎こと川淵三郎サッカー協会最高顧問(2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会評議員)とのゴルフ写真も週刊誌ネタになっており、何様のつもりなのか。
オリンピックは単なるスポーツ大会ではなく、政治色が強いものだ。政治的な理由で欠場する国がでたことは一度ならずもある。そのような場に皇室を利用することは許されず、宮内庁も毅然とした態度で臨むべきだと私は思う。
話は変わるが、真夏の東京オリンピックの警備に自衛隊の配置を提案する声がある。都議会議員のハッスル男・自民党都議会幹事長の高木啓議員だ。テロもあり、警察や民間警備ではまかないきれないのだろうが、災害でも自衛隊、南スーダンも自衛隊、灼熱地獄の夏のオリンピックも自衛隊。自衛隊を酷使しすぎである。本来の国防の任務がこれではできない。装備品も携行する衛生用品も予算不足で酷使され、東日本大震災の活躍でもねぎらいどころか、不況だからと給与カット。政治家は自衛隊をなんだと思っているのだ。都議会議員も国会議員(年金改革するも国会議員の給与はUP)も自分のことは棚に上げひどい仕打ちを自衛隊にするものだと怒りを覚える。自衛隊は国防のための組織であることを忘れないでほしい。そして、最後の砦に対し、重要任務を果たした結果が給与カットではあんまりだ。国民感情とは真逆の裁定であろう。
皇室の政治利用、自衛隊の酷使ともにやめて頂きたい。
写真:憲仁親王妃久子様(ウィキペディアより)