祝トランプ大統領・・・グローバリズムに疲れたアメリカ国民の選択
最近の昼間のワイドショーはトランプ大統領にジャックされている。日本のお茶の間タイムなのに、安倍総理大臣の姿はこれぽっちもなくトランプ大統領の映像と解説者の文句三昧。愚痴や悪口は女性の特権かと思っていた私は老人や中高年のオジサマたちの下らない悪口と分析?に苦笑してしまった。しっかりしてよ、日本男性。アメリカ国民が選んだ大統領であり、日本の政治家ではない。TPP離脱もアメリカ国民への選挙公約であり、それらを含めての勝利であり、外人たる日本人が余計なお世話である。内政干渉も甚だしく、民主主義を理解していないことを露呈する無様な姿であった。民主主義とは正義ではなく多数決である。他国の多数決に外国が自国の利益ならびに自社の利益をツバ飛ばして偉そうに語るのは、越権行為であり何様のつもりであろう。所詮、この程度であるがゆえ全世界で、マスメディアの信用度が低下し続けているのであろう。
トランプ大統領の勝利は昨年年初より街頭演説などで、さざれ石の会はエールを送ってきたが、ごく一部のマスメディアを除き泡沫候補扱いで、暴言・性差別などと言いがかりにも思える偏向報道や差別に満ち溢れていた。現在、外国である日本でも同様である。グローバル企業に対抗し国益を主張するトランプ大統領のネガティブキャンペーンをやらずにはいられないようだ。どのテレビ局や新聞なども同様でつまらないの一言に尽きる。
では、なぜトランプ大統領が誕生したのであろうか。悪口やマスメディア対策への不満では、視聴者にはわからない。単純な話などだ。アメリカ国民がグローバリズムに疲れ、脱グローバリズムを提唱し国民と国益を重視するトランプ大統領を選択したのである。マスメディアに登場する人は生活に困窮することのな人々であり、多くの俳優や女優・タレントもそうであろう。しかし、それはごく一部である。アメリカは1970年より現在のGDPは増加しているが、90%以上のアメリカ国民は貧しくなっているのである。上位1%のアメリカ国民が25%の国富、上位10%で6割の国富を占有しているのが現状なのだ。グローバリズムにより格差が拡大し、多くの国民は疲弊してしまったのだ。この度、トランプ大統領を支持したといわれる地域は、北米協定というグローバリズムの協定により工場が安い労働力を求めてメキシコへ移転してしまったため、産業の空洞化による失業が相次いだ。メキシコが幸運ばかりだったかと言えば、違う。生産性の高い安いアメリカの小麦がメキシコに押し寄せメキシコの小麦農家は倒産してしまったのだ。その小麦農家の人々を含めアメリカに安い労働力としてアメリカに流入してきたのだ。アメリカ国民は安い労働者であるメキシコ国民と仕事を奪い合い、給与下げ競争へ突入して現在に至るのだ。ゆえに、貧しくなったミシガン州やペンシルベニア州などのアメリカ人は、グローバリズムにより貧しくなったと、アメリカの主権と国益を守ると公約したトランプ候補を支持したのである。
私ごとで失礼するが、近所の大きなお姉さまたちはトランプ大統領の髪型が嫌だ、顔が怖い、泣いたオバマさんがかわいそう、など政策とは無関係なことを口にする。あなたの亭主の髪や顔はどうなんだ、自分のシミと皺と変なパーマは?・・・そう思ってきたが、昼間のワイドショーをみて納得してしまった。その程度の情報しかテレビは流していなかったのだ。スポンサーに気に入られないトランプ大統領は攻撃され続けるであろう。それを見て日本の政治家への姿勢も同様であると認識せねばならない。マスメディアの情報をどう解釈するかは自己責任として情報に接していこうと気持ちを新たにした。
写真:AFPBB Newsより
最新動画:http://さざれ石の会.net/archives/2081
今後の予定:経団連前にて抗議街頭演説、1/25㈬横浜市役所前にてカジノ誘致反対の街頭演説