【ブラック部活】スポーツ立国?義務教育はどうなったのか(# ゚Д゚)・・・
ブラック企業。大成建設の下請け業者であった23歳の若者がオリンピック・パラリンピックのための新国立競技場の建設現場でのブラック待遇(残業211時間など)で自殺した。
電通の高橋まつりさんの自殺が公になり、労務管理が叫ばれている昨今での出来事に衝撃を受けた方も多いだろう。
ブラックなのは職場だけではない。中学の部活動がブラックなことをどれぐらいの方がご存じだろうか。高校や大学でもあるだろうが、義務教育の中学生が今、ブラック部活に翻弄され、部活顧問も精神を病むほどの過重労働にさらされているのだ。
皆さんは週末の朝の電車やバスで、大きなバッグを持った子供の集団をみかけたことはないだろうか?電車の車両も埋め尽くされ、バスは乗るのも困難な状態になる。これが朝7時台の光景だ。遠征試合などらしいが、土日に彼らが活動するのは試合だけではない。首都圏並びに他の地方の保護者からの声が訴えるように週5-6日の部活動で土日も朝から部活なのである。
私も幼稚園児から中学生の母親として、地域の声を聞いているが、これは事実である。昨年、小学6年生の保護者として中学生のママ達から様子を聞くと、
「部活から帰ってきて、お風呂入れて何とかご飯。無理やり宿題。でも、最初のころはご飯も宿題もしないで、疲れて爆睡してたよ。土日も部活だし、他になにもできない。」
「部活が忙しいから不良なんかしている暇ないよね。みんないい子だよ。」(部活重点校の保護者)
「置きべんだよ。どーせ、部活忙しくてやる時間もないし。」置きべん=勉強道具を学校に置きっぱなしのこと
・・・。なんじゃそりゃ。義務教育に体育もあるが、運動系であっても部活動はあくまでも課外授業の一つに過ぎない。聞くと部活のイメージが運動系で、帰宅部や文科系でない限りは、毎日のように部活、さらに朝練習でぐったりして居眠り授業ということも珍しくないらしい。
それに付き合う顧問もプライベートなどあったものではないであろう。部活顧問という仕事は、正規雇用でなく、臨時採用であっても契約であっても顧問がのしかかる。免れるのは、英語や国際交流の外国人教師様のみ。
勉強ができない義務教育は何?スポーツが全てでブラックも耐える?子供はロボットではなく、偏りがないようにするための義務教育を邪魔する部活偏向主義では子供の将来が不安である。
地元公立を選ばなかった我が長男は、夏場でも6時完全下校の部活生活だ。運動系も週4日がその学校の方針であり、土日が埋まるときは翌週は土日はなし、など調整している。これが普通であろう。
勉強嫌いの長女ですら「土日が全部埋まるけどいい?」と聞いたら、毎週土日に部活で他に何もできないのは嫌だと言うので、こちらも地元公立中学には進学しない予定である。自主的に毎日走っている運動系長女をもってしても嫌だそうだ。入学して上級生を見習うからできるだけ。周囲に合わせる日本人の習慣からできることなのだ。
一応休むことはできるらしいが、近所のお嬢さんに聞くと「ペアの相手に迷惑をかけるから休めない。」ペア、チームへの迷惑。日本人らしい感覚で休めないのだ。12歳にしてこの感覚である。
断れない、休めない。断ったら、休んだら迷惑をかける。このような純粋な子供や若者は、これからも崩壊、自殺していくであろう。ブラック企業もブラック部活も許されない。義務教育を妨害し、運動(スポーツ)偏向な現在の教育は間違っている。生きていくうえで最低限のことを学ぶ義務教育だ。保護者として責務を全うできないスポーツ偏向主義には反対だ。
最後にスポーツにはお金がかかる。例えば小学生でもサッカーを習うとなるとユニフォームなどを購入せねばならず2~3万円はかかる。ボール一つだけと言われるサッカーですらそうなのだ。道具の多いスポーツはさらにかかるだろう。
そして部活重点校などはジャージ登校が目立つ。制服を着る機会は年に数回の式典の時のみだそうだ。制服も夏服・冬服で5万円はかかるのに卒業まで10回着るかどうか・・・の頻度らしく、リサイクルで良かったとの声も。それならば私服でいいのではないか。そのジャージもお金がかかり、道具代金、遠征代金などもかかる。
スポーツ立国とバカいう議員様もおいでのようだが、デフレで生活の苦しい親から有り金をむしり取り、義務教育をも邪魔するスポーツ偏向主義に私は、保護者の一人として抗議する。社会にバカを野放しにされては子育て世代以外にも迷惑極まりない話である。