北大『ドーム構想騒ぎ』にみる日本の貧弱な教育投資「民営化すればいいってもんじゃない!竹中よ」文科省Vol.2
年を越すと話題は受験になる。誰でもが経験する思い出だ。
最近は国立大も学費が高いと聞く。
知人は旧帝大を40年前に卒業した。
学費はいくらだったの?不躾ながらきいてみた。
「うーん年16000円くらいだったかなあ」
「えっ??。」
ここに東大の入学金・授業料を添付する。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/tuition-fees/e03.html
なんだ、この高さは!私大と遜色がない。
なぜこんな事態になったのだろう?
ここに1つのエピソードを記す。
2017年旧帝大の一つ北海道大学では所有する大学に隣接する土地にプロ野球チーム・日ハムのためのドームが作られる話が持ち上がった。
クラーク博士:北大の前身・札幌農学校の初代教頭(事実上の校長)、札幌農学校(ともにウィキペディアより)
JR札幌駅からも程近く広大な自然豊かなキャンパスは北海道のイメージそのもの。家族づれ、観光客も散策を楽しんでいる。
そんなところにドーム構想。
旧帝大といえども国からの助成金や研究費が平成16年から28年にかけ67億円減らされた北大はドーム構想にさぞ悩ましかったことだろう。
名和学長もコメントを読むとかなり前向きだったようだ。
少子化は学生集めに国立大とて無関係ではなくい。
特色や売りになるものでアピールするらしいが、ドームってドーヨ?
しかし内外のOBや市民はドーム誘致に反対、そのせいかどうか、日ハムは北広島市に拠点を移すことになった。
調べると、国立大学法人法の一部が改正になり
平成29年4月1日から「文部科学大臣の認可を受ければ教育研究に支障がない限り、第三者に土地を貸し付けるできる」という文言が入った。
長期的に国が若者の頭脳を育てることを放棄し、教育・研究費が欲しければ民間と不動産活用しろ、学費あげろということだ。
学者に研究をほったらかしにし金策を考えろ、人集めの目玉を考えろと迫る国。
日本の頭脳が中国に流れていることは皆様は御承知だと思う。
爆発的に特許申請が多い中国には頭脳には金に糸目をつけない、国としての当たり前の姿勢がある。
『大学改革』・・・一体誰がこんなことを?
改革バカといえば竹中平蔵だがやはり竹中平蔵の名前がでてくる。
加計学園でも仲良く名前が出てくる安西祐一郎氏の名前も『教育再生会議』に。
「おっ土地あるじゃん、ショッピングセンターつくれば?」
「大学生協?コンビニでいいじゃん。」
飲み会の酔っぱらいトークな感じかい?
公共財を私物化するのがお好きな連中。
GPIF同様、誰がどこで何をが見えない会議や組織が乱立した日本。無責任だ。
国民の負託を得ない民間議員に国の一大事を任せていてはならない。
安倍内閣はなぜ竹中平蔵たちに好き勝手させるのだろうと私は大いに怒り感じる。
東洋大学の学生が竹中平蔵の授業を受けたくないと反旗を翻したが至極正論である。
ピンハネ屋、教授というより商売人の連中に日本の頭脳の行末を託していいものだろうか。
竹中平蔵氏を愛国者ともちあげたのは安倍さんである。
あなたが世界にばらまき歩く金から見ると安い話ではないか!
若者に安く勉強させてやりなさいよ!
最後に「選挙に行きましょう」
ボーッとしていたら、チコちゃんに叱られる。