【アベノミクス失敗】日本語もダメなのに英語?ネーミングもバカ丸出し
年の瀬も押し迫り、今年の経済について考えてみた。=率直に言えば、我が家の家計を振りかえっただけの話である。去年より厳しいとの結論に至った。
マスメディアにでる専門家の話は納得できないので、今月、共働きの友人・キャリアウーマンの友人・下町のスナックのサラリーマンやお店の人などの話を聞いてみると、私と同じ感覚であった。アベノミクスで景気なんかよくなっていない。むしろ厳しくなった。ということが大方の見方で良くなったという回答はなかった。(勿論、個人的・業界的にはあるのだろう。)自分の名前と英語をくっつけてアベノミクスとはバカ丸出しのネーミング。売りだった三本の矢も、竹中平蔵のいうがまま新三本の矢に変わった。新三本の矢は目的・目標に変わり、矢ですらなくなっていたのだ。日本語もまともに使えていなかった。
アベノミクスを遂行すべく2013年3月日銀に副総裁として就任した岩田規久男氏はリフレ派の経済学者である。2年間でGDPを2%上昇させるとコミットメントとしたが、この年末で4年近くたつもGDPは就任当時と同じマイナス0.5%だ。約4年間で250兆円もの量的緩和(=銀行から国債を買い取り、その銀行の当座預金の残高を増やす作業)を行うも、マイナスなのだ。銀行のお金が増えたら消費や投資がされて景気がよくなるはず、というのがリフレ派の理論らしい。東大経済学部卒の日銀副総裁・岩田規久男はデフレはお金の問題だと勘違いしていたのだ。日銀にある銀行の当座預金の数値が増えようと、給料として手元にお金がこなければ使えない。貧乏でケチケチやりくりするのに金利が低いから、値段が安いからと言ってそもそも買えるはずがないのだ。主婦でも考えずともわかる話だ。マネタリーの問題とか、マネタリーな現象とか英語を交えて語るときに騙されてはいけない。
量的緩和が悪いのではない。デフレとは消費と投資(株運用などは投機であり投資ではない)による需要が足りない状態である。使えないお金が彼方にあっても意味がない。デフレは労働者が生み出すサービスや物の価格、つまり物価が下がることであり、インフレは上がることである。国債はサービスでも物でもないため、買い入れをしても物価に影響はない。手元にないのに消費はできず、儲かる見込みがないのに投資はできない。金利が安いからだけで投資する経営者はいないであろう。
デフレは貨幣現象だ。と堂々と間違えを言い切った安倍晋三総理。専業主婦の私よりもバカだった。パートで月25万円、とたとえ話をするほど分かっていないのだ。ゆえに対策も頓珍漢。デフレは貨幣現象ではなく、需要不足による物価の下落である。デフレ下で企業の投資も国民の消費も厳しいが、政府は投資ができる。それが公共投資だ。災害大国の日本にとり、老朽化したインフラの再整備は緊急課題だ。それをすればインフラ投資になるばかりが、災害対策にもなり、雇用された人の給与からの税収もあがり、一石二鳥以上である。公共投資は悪ではない。
来年こそ、4年間の失敗から学び、デフレ脱却に舵を切り替えて欲しい。公共投資による日本再建こそデフレにおける政治家の決断だと私は思う。
写真:岩田規久男日銀副総裁(ウィキペディアより)
(⋈◍>◡<◍)。✧♡ 年の瀬まで、お付き合い下さり、ありがとうございました。来年も皆様に支えられながら、コラム・室内トーク・街頭演説などの活動をして参ります。叱咤激励も含め、どうぞよろしくお願いします。よいお年をお過ごしください。 byさざれ石の会・五児ママ