10月でも熱中症で救急搬送~無理すぎる東京五輪~
東京の秋の3連休は暑かった。
土曜日は幼稚園の運動会で用具係として、終日、旗もち・綱の出し入れ・幼児の帽子預かりや花輪やお面をつけたり・・・。やるまでは大変だろうなあと考えていたが、園児を特等席で間近で見ることができ最高の運動会になった。
他の保護者とも楽しかったね、と言いながらお互い日焼けの度合いに驚いて笑ってしまった。日中は用具係の母親は1L以上の水分をとり、我が子だけでなく持参した水筒では足りず、近隣の自販機に買い出しにいくご家庭も多かった。
翌日曜日はさらに暑かった。最高気温は30度越え・・・
その日は地域のフェスティンバルがあり、近隣の町内会や福祉施設、少年野球チームや警察や消防救急や区役所のブースが立ち並んだ。開催時には地元議員の挨拶や近隣中学の吹奏楽部の演奏、地域のダンスクラブの演技など賑やかだった。
私は、フェスティバルのゴミ分別を終日する役割だった。
とにかく暑い!町会などのブースにはテントがあるも、ゴミ箱がならぶゾーンにはテントはない。分別すべく数個のゴミ箱と区から委嘱を受けた環境事業委員がゴミ分別のために立っているだけ。
委員というのは完全ボランティアゆえ60歳以上がメインであり、現役世代は1割にも満たないだろう。
責任感のある後期高齢者であろう男性は9:30にはいらしていたようで、11:30頃座り込み嘔吐し、救急搬送となってしまった。
この暑さである。おそらく熱中症であろう。午前の2時間ですら晴天時の日よけなしの状況では簡単になってしまうのだ。他の場所でも女性が熱中症で倒れたとも聞いた。
季節は秋。小学校校庭で行われた大規模ではないフェスティバル。最高気温30度程度でもかかるのが熱中症なのだ。
これが、真夏だったらどうだろうか?東京五輪のボランティアはテントなしの場所も多いだろう。
水分補給も頻繁に行わねばならない。水分補給は検討、では話にはならない!
私たちは2年前から数回にわたり東京五輪の危険性をブログにしてきた。
五輪大会組織委員だって分かっているのだ。ボランティアは危険であると。
約50年前の東京五輪にさかのぼると夏の五輪も検討しているが、実施は秋であり、体育の日が10月10日に制定された。(現在は観光ごり押しで第2月曜日が祝日のため、なんの祝日か子供たちも理解できないでいる。)
今回は2013年に招致が決まり、2020年の夏の暑さは予測データがあったであろうと素人でも予測する。儲かるからやる、それだけ!
招致の際に何を言ったのか、この時期の東京は快適だとか、温暖だとか、スポーツをやるのに一番適している、など招致委員会の資料は虚偽でしかない。
今よりも涼しかった東京ですら、不適切だと秋に開催した経緯を、森喜朗や竹田うんちゃらは重々承知であろう。
聖火ランナーの旗振りに児童を使うなよ!
大学の試験をずらせ?夏休みは就職活動や卒論が忙しい3年生、4年生に、踏み絵をさせるのか?
そもそも学ぶためにローンまで組んで進学して、1日1000円でボランティア?
あほか!何がグローバルだ!ボランティアとはただ働きではない。自発的にやる、ということ。英語を誤訳するな!
人生の岐路の就職活動や卒論を放置しろ?採用に有利?保証は?
教育ローン返済資金の夏休みバイトをやるな?
結果に大会組織委員会は責任を持たない。雇用契約もない、自主的なボランティアだから。熱中症、就職詐欺としか思えない。
月収200万円の委員さんと経費1000円/日で8時間拘束のボランティア・・・これを詐欺と言わずして何を詐欺と?ボランティアは組織委員がただ働きし、スタッフには給料払え!
何よりも選手、スタッフ(ボランティア含む)、観客を大事にすれば、夏の東京でやるものではない。
お・も・て・な・し=や・き・こ・ろ・し、であってはならないのだ。
写真:LivedoorNewsより