四か国表記はおもてなし?オリンピック前に差別表記をやめろ!
都内では公共機関やトイレ、デパートなど様々なところで目にする四か国表記。これは国土交通省観光庁が要望して交各社が行っているが、観光に貢献するどころか逆効果だと感じる。なぜなら、観光客が立ち止まって、案内板をみていることはほとんどないからだ。彼らはスマホやタブレット端末を見ながら電車を乗り継いでいる。車内の表記もホームの表記も見ていない。
ではホームの案内板を利用するのは誰であろうか。日本人である。私もスマホを利用することもあるが、大きな文字でタイムリーな案内表記も活用する一人である。高齢者はスマホを利用せず、小さな時刻表では見ずらいため、案内板がメインになるが、外国人観光客は見向きもしない。当然である、日本語とローマ字表記ならともかく、中国語とハングルの4つが交代で現れるため、慣れない彼らには役に立たないのだ。
英語が分からない、日本語以外いは躊躇してしまうという日本人が多いのも事実だが、外国語と思ったら少し聞いてほしい。英語と中国語以外にもスペイン語などラテン系の言語も多く飛び交っていることに気が付くだろう。人口の多い、中国の北京語とインドのヒンディー語を除くと多くの地域で使用されている言語は英語、スペイン語、アラブ語である。
世界の使用言語のTOP10(ウィキペディアより)
1 | 中国語(北京語・普通話) | 8億8500万人 | 中国 |
---|---|---|---|
2 | 英語 | 5億1000万人 | 英国・米国・カナダ・オセアニア |
3 | ヒンディー語 | 4億9000万人 | インド |
4 | スペイン語 | 4億2000万人 | スペイン・中南米諸国 |
5 | アラビア語 | 2億3000万人 | アラブ諸国・中東・北アフリカ |
6 | ベンガル語 | 2億2000万人 | バングラディッシュ |
7 | ポルトガル語 | 1億7000万人 | ポルトガル・ブラジル |
8 | ロシア語 | 1億7000万人 | ロシア |
9 | 日本語 | 1億2500万人 | 日本 |
10 | ドイツ語 | 9800万人 | ドイツ・オーストリア・スイス |
観光客も使用しない交通表記、オリンピック前のおもてなしに一部の隣国のみ(日本は島国故、隣国は台湾、太平洋の島々、アメリカ合衆国などあまたであろう)の言語の表記は差別である。6500言語があると言われておりすべては表記できるはずがないのだ。日本語表記と絵文字たるピクトグラムで十分だ。すっきりして絵文字ならば世界共通である。固有名詞のローマ字表記はともかくと英語も不要ではあると私は考える。すべての人々が英語を使用しているわけではないからだ。しかし世界では自国語に英語を併記する場合もあるので、最大の譲歩が英語併記だ。日本に来たのである日本語表記で当然あり、それこそクールジャパンなのだ。オリンピックに向け、様々な国からの来日が予想されるが、一目でわかるピクトグラムの良さを体験して頂きたい。
見にくく差別表記にあたる四か国表記は日本の恥であり、即時廃止してほしい。
四か国表記と飛行機マークとどちらが空港だとわかりやすいだろうか。私は絵文字が一番わかりやすい。これこそ、おもてなしなのだ。
京浜急行電鉄品川駅の四か国表記の流れる案内板(ころころ変わり不便)とホーム床の整列乗車表記の文字(絵文字と色が分かりやすい)
冒頭の写真は築地場外市場の建物入り口の表記(四か国表記より絵文字🍴☕に×をつければ世界共通である)