国内大混乱の朴槿恵大統領より外交も音痴な安倍総理

　朴槿恵は大馬鹿とあざ笑う人も多い。若者の失業率の高さなどからも分かる景気低迷、セウォル号の対応などにおける危機管理の甘さ、アメリカの反対を押し切って中国の式典に参加し、迎撃ミサイル配備の返答の引き延ばしによる軍事同盟国との亀裂。内政、外交とも賢明な大統領とはいいがたいのは誰がみても同じだろう。

　しかし、最近の彼女は輝き国益に貢献していると思う（2016.11.15現在、国政は大混乱の模様）。大統領任期の終盤、レイムダックと呼ばれリーダーシップが発揮できない時期ではあるが、外交ではまずまずだろう。

　北朝鮮の連続するミサイル発射にアメリカの迎撃ミサイルの配備を決めた。中国様は怒ってお仕置きをしているようだが、景気後退している中国よりも軍事同盟国のアメリカを選ぶことが現実的な選択であろう。

　また、1000年恨む日本での外交は大勝利ではないか。日韓スワップ再開は閣議決定され、じきに再開されるであろう。経済の落ち込みは激しい韓国にとってこれは大きい。経済交流でしつこくおねだりしてきたスワップの再開にこぎつけたのである。スワップは資金援助ではなく、締結と同時に日本に損失があるわけではなく保障するだけあるが、日本のお墨付きは韓国と取引する諸外国にとっては大きなプラスである。かたや日本は韓国に保障してもらうメリットはない。相互補助の形式をとった事実上の支援である。

　東レの榊原経団連会長はしつこく、韓国版経団連と交流しスワップを自民党におねだりをしてきた。自身の東レも中国に昨年の秋、多くの日本企業が撤退するのとは逆行して水処理膜の工場を合弁で作ると決めた。技術流出をさせる技術者の敵であり、売国奴という人物だ。中国と韓国が大好きなのは構わないが、技術流出は経営者として無能であり、経団連の会長として国益を無視することは道義的にも受け入れられるものではない。この経団連が自民党へ多額の献金をしていることは皆さまもご承知の通りである。

　そして、昨年末、保守が阿鼻叫喚でお正月も不快になった偽慰安婦の賠償金問題。医療福祉のための基金だそうだが、なぜ１０億円日本が支出してなくてはならないのだろうか。村山基金もあるではないか。新規の理由を国民に提示もせず役所の仕事納めである１２月２８日に約束をとりつけて発表とは、姑息なやり方は安倍政権の卑怯で下品さを露呈した出来事だった。
　多くの国民は村山基金に続く資金と誤解しているが、それは違う。毎年、福祉や医療の名目で韓国の自称慰安婦の老婆へ1000万円超が支払われているのである。疑う方は外務省のＨＰに記載があるのでご確認願いたい。勿論、分かりにくく記載している。せこさ満載の国益を無視した不要の省庁だと痛感するであろう。

　悪いことに、10億円が10億ドルとの誤報がアメリカで流された。1000億円超にあたるこの金額に、世界は日本が拉致して慰安婦にしたと誤解したのは当然であろう。岸田外務大臣は丁寧に説明するといったきり、誤報への訂正要求もしない、大噓つきの職務怠慢である。大臣手当は返上願い、議員辞職に相当する話である。
　さらにインドでは本来は18歳以上の女性が少女どころか処女と変わってしまい、日本兵は処女好きで選り好みをして強制連行したということになってしまっている。とんでもない話に岸田外務大臣もインドを訪問した安倍総理も訂正をせず、岸総理大臣の感動秘話だけ新聞に掲載された。どれだけ、国民をないがしろにし、ご先祖様の濡れ衣を無視する恥知らずなのであろう。とても一国の総理大臣とは言えない体たらくである。

　朴槿恵大統領は無能と、あざ笑った多くの日本人の皆様はどう思うだろうか。レイムダックの時期に10億円を日本から分捕り、日韓スワップも再開させようとしている彼女と日本の総理大臣、外務大臣とどちらが仕事をしているであろうか。
　国益のために働き、成果を出そうとしているのは、明らかに朴槿恵大統領である。

　日本の血税を年末で抗議もできないときに１０億円の拠出を勝手にきめ、文書もないのに外交的勝利と嘘を言いきかせた人は反省すべきである。外交は文書が不可欠で文書なくして、下品な像が動くことはない。そもそもウィーン条約を無視しているのであるから期待もできない。10億ドルと流布され、処女狩りと言われ、大金は出すも現状が回復しないどころか不名誉の追加。これが外交勝利だというのであろうか。
　
　縁起でもない、と危険回避の論議をさけるのではなく、最悪を想定しなくてはならないのがトップである。あまりのことに現実逃避をしたくなるのも分かるが、外交的勝利だとありもしないことに縋りついてしまった一部の国民も反省すべきである。世界はお人よしではない。

　これでも、朴槿恵大統領は無能だというのであろうか。私には安倍晋三のほうが無能で国益を無視した売国奴に思える。