株主総会2021みずほHD～システム障害続きの東京五輪パートナー～環境、脱炭素社会への取り組みの質問＆役員のやり取りに注目！

今年も東京国際フォーラムで開催された株主総会。

会場付近では、昨年と同じ横断幕が掲げれマスメディアの取材がなされていた。。

アルコール消毒のうち、1席ずつあけて会場座席に案内される。

（会場は1階席前方がA～C、後方がD～F、2階席は不使用。）

 

10：00定刻通り、坂井CEOの挨拶で開会。

コロナ対策で11時30分をめどに閉会。体調不良の場合は退席。システム障害のお詫び。などを述べた。

 

10：07　監査報告

 

10：12　2021年度取り組み方針

ATMトラブルが発生するシステム障害が短期間が度重なることを謝罪。

6/15に公表したようにシステムみのり、が主要因ではなく企業風土によるため、人と組織の持続的強化をし実効性を向上していく。

 

10：16　報告事項

2020年度の決算は、連結で純益7999億円と5か年計画を1年前倒しかつ計画超過で達成。

世界の経済状況は、アメリカでは新型コロナのワクチン接種と積極的財政出動にて景気が回復している。

 

雇用ニーズに合わせた構造改革をしていく。

 

2021年度は構造改革で7900億円の純益を計画。

国内は新型コロナで経済は厳しく、先行きは不透明。

 

親会社5100億円の純益を計画し、達成により配当も適宜見直す。

与信管理とコスト管理を徹底し、安定収益を重視し、配当傾向40％を目安に安定させたい。

 

運営方針は、少子高齢化、デジタル化、新型コロナによる社会構造の変化を踏まえる。

 

個人顧客はタブレットなどの次世代店舗化。290店にライフプランアドバイサーを配置し、総合資産コンサルティングを行っていく。

内170店舗は個人に特化している。

 

法人は、4部門に担当をわけて各々に応じた対応をする。

 

5か年計画を実施し、サスティナビリティ（持続可能な）に取り組む。SDGｓに貢献し、脱炭素を目指す。

専門性の高い社員の成長が不可欠で、得られた専門性には処遇をもって対応していく。

 

10：37　決議事項の説明（取締役の選任）

 

10：38　質疑応答の説明

 

10：40質疑応答（内容にそい、簡略化にて記載。質問者の座席位置は写真のアルファベットで表示。）

➀座席Ａ

サスティナビリティについて。気候変化への対応、脱炭素社会への移行について具体的な取り組みを知りたい。

非金融での取り組みを知りたい。

 

猪股常務→気候変化への対応は、リスク管理だけでなく、オポチュニティー（ビジネスの営業、取引の機会）と捉えて2030年までの目標に向け実施している。

非金融についてはみずほのコンサルティング機能にて、企業の脱炭素の意向を支援している。

 

【動議】座席B

議長の不信任。議長に石井さんを推挙したい。理由はシステム障害について石井さんから説明して欲しいから。

→議長の継続意向が拍手で承認され、動議は否決。

 

②座席A

次世代金融の話がでたが、コロナ後新たな価値の創造について具体的な戦略と展望をしりたい。

 

今井副社長→従来からの事業構造からの転換（デジタル化、サスティナビリティ）が経営課題という法人（大企業、グローバル企業の担当）に対し、ファイナンスのバランスシートに加

え、事業構造の変換について提案。

新しいビジネス戦略のアドバイス。顧客のデジタル化について顧客のシステムの高度化。健康保険組合の健康対策の手伝い。金融をこえた対応をしている。

 

坂井CEO→金融、非金融ともにニーズにこたえていく。

リサーチ＆コンサルティング部門がM&Aや資金調達といった上流からのコンサルティングを、

個人事業主や中小企業にはeコマースのデジタル化や少子高齢化による後継者問題、経営者の健康不安や不動産、証券などの資産形成といった川下からのコンサルティングを組み合わせ

ていく。

③座席A

脱炭素の観点からCO2 排出が多い石炭事業へ取り組みにつて、例外的な抜け穴がある。

2030年石炭全廃するというパリ協定の動きと整合しないのではないか？

 

若林専務→2021年に新ルールを導入したが、例外はある。

パリ協定があるものの、一定期間、必要な場合、当社のチェック項目を検討したうえ実施している。

 

坂井CEO→脱炭素、次世代の安心安全への想いは同じでサスティナビリティに不断の取り組みで臨む。

 

④座席B

みずほ銀行の宝くじ業務の広報について。

提供先の番組によっては、ガバナンス問題に抵触するものもあるのではないか？

 

猪股常務→お客様第一主義、みずほのブランド力を高める、費用対効果で広報をしている。

坂井CEO→適切なチェックをして広報していく。

 

⑤座席A

コロナ同様、国民の興味は五輪にある。

五輪スポンサーを引き受けることはリスクもあると思うが、良かったと思うこと、費用を教えてほしい。

（拍手が起こる。）

坂井CEO→個別の契約の金額は差し控える。

協賛し、世界のスポーツをみて感動し一体感を得ることがブランドのイメージにプラス。

従業員が喜び、手ごたえを感じ、ボランティアも多数出す予定だった。プラス面が多い。

コロナ感染拡大の対策をしっかり行っていく。

（拍手が起こる。）

 

⑥座席E

昨年度もシステム不安を株主総会にて指摘したが、システム障害が生じてしまった。

ネットバンキングでは、任意のはずのパスワード変更を再三勧められるが、このような対応で大丈夫なのか？

 

坂井CEO→再発防止策をやり、これを契機に良くなったと思っていただけるように努める。

大塚専務→ネットバンキングの暗証番号の変更の要求だが、利便性とセキュリティを守ることが両立するシステムを構築していく。

 

11：22あと二人、と議長。

⑦座席C

気候変動への対応、脱炭素の言葉は心強いが、排出量の確認の状況確認の具体的な把握方法を教えてください。

 

猪股常務→化学的な根拠に基づく排出量の把握。

当社はカーボンニュートラル、お客様の状況を把握し取り組む目標を決める。

 

⑧座席C

決算について。5か年計画はの3年目の達成状況は順調だが、実績をみすえた今後の展望は？

 

梅宮専務→3年目で7000億円の目標を大幅に超えた。コロナだったが、戦略が追い風になり、上振れした結果だ。

ベースの実力は7000億円後半で2023年に9000億円の目標を確実にするために構造改革をしていく。

 

坂井CEO→コロナ後を見通しきれていない。

コロナをしっかり乗り越え、一人一人の生活、経営全体、炭素対応、財務目標。顧客、株主に役立つ存在でありたい。

 

11：34　議案の採決提案

11：35　拍手で可決し、閉会。

 

 

システム障害が年中行事のように起こるみずほフィナンシャルグループ。

社長は毎年連呼しますが、

構造改革、三位一体。ちょっと古くないですか？

 

五輪スポンサーで、社員一同団結するモチベーションが高まった？

店舗削減、人員削減、副業推進で？

これで一体感とは、経営陣だけ。社員一同が同じ感覚か甚だ疑問です。

 

専門性の高い従業員が必要不可欠とのことですが、週休3日、4日などの条件で給与は？

条件が悪ければ、人材は流出します。

 

苦笑と疑問も多かったが、脱炭素に対する姿勢は昨年にくらべ、具体的に進捗している模様。

 

株主も化石のような質問者が減ったような気も。

「株の配当が少ないじゃないか。」「〇〇支店で、●●なことを言われた。けしからん！」

 

五輪に注ぐ資金を、従業員の専門性向上や福利厚生に投資し、サスティナビリティのみずほを支える人財にしてほしいと願いながら帰途についた。