【グローバルな政府はお断り!】カタカナ外来語に注意せよ。
グローバルな人材、グローバルな目線、グローバルスタンドード・・・よく言われ目にもするけど、煩わしさと劣等感が沸くだけでイマイチわからない、そう思う方がいまだに多いのではないだろうか。
偉そうに書かれた文章やつまならい評論家?らしい人の言葉からはピンとこない。外来語である英語をカタカナにしているだけなので、日本人がよく分からなくて当然なのである。
グローバリズムとは、人・物・お金・サービスの国境を越えた自由な往来である。自由と聞くといい言葉に思えるが本当にそうだろうか。自由には責任がついてくるのだ。自己責任だと理解せず自由だからいい、というのは危険なのだ。
では、グローバルな政府というとどういう政府になるのか。
・規制緩和
小泉純一郎&竹中平蔵コンビがツバを飛ばして喚き続けた台詞で、郵政解体が具体的な実績である。国民は幸せになるどころか、田舎ではインフラが破壊され過疎がすすみ高齢者が孤立した。そして、アフラッグのポスターが郵便局に貼られただけで、メリットよりデメリットが大きかった。
小泉進次郎が進める、農協解体もこの一環で、ローソンやパソナが農業進出し、農家を圧迫するというのが実情である。
・公共事業削減
自民党、民主党ともに邁進したきた公共事業削減。土木業者を悪者にしたてあげ、国民の怒りの矛先を国土交通省と業界にむけてきたが、土建国家で何が悪いのか。土建国家を否定し続けた結果は、役所や道路の老朽化がすすみ、熊本大分大震災では地震により役場がつぶれる有様。自然災害大国では非常に危険な現状である。地震がなくとも地方では老朽化による通行止めの橋も多く、これでは安心して生活などできない。
・均衡財政
消費税増税をふくめ、国民から税金をより多くとり、支出は渋る。2重の増税体制で、国民は消費をすることができずデフレではやってはいけない財政だ。国の借金という、世界にはない造語で真面目な国民に増税を強いる詐欺が現在の状態なのだ。(国の借金ではなく、政府の借金である。通貨を発行できる政府と個人の借金は別問題なのだが、無知な国民を誤解させるための表現。)
・小さな政府
政府の支出も介入も最低限。税金による再分配(累進課税・社会保障)をすることはせず、外交など国家として最低限のみを行う政府。
・社会保障の削減
年金、健康保険などの社会保障の削減。直近では年金制度が改定されたが、これが具体例。竹中平蔵が「長生きしたいならば、その分を国に頼らず自分で用意すべだ。」との旨の発言をしたが、ゆりかごから墓場までの福祉国家の対極で、死ぬのも自由というのがグローバルスタンダードなのだ。
日本は民主主義国家である。私は、グローバルな政府は望まないが、多くの国民が望むのであればやむ得ない。しかし、政府は国民に対し、外来語であるグローバルについて説明もせず、メリットとデメリットの提示もせず勝手に行うのはおかしいではないか。日本人はお互い様、支えあいの精神でうまくやってきたではないか。自分が大金持ちでも、同じ国民が飢えや医療を受けられず死ぬことは、誰が望むのか。竹中平蔵らはよほど日本人が嫌いなのであろう。まともな神経であればそのような状態を望むとは思えない。
日本国民みなで支えあい、一億総中流でいいではないか。大金持ちと貧民を生み出す、グローバル政府はお断りだ。