強き母・坂口良子の努力を無にすることのないように~娘・坂口杏里AV出演の話題に想う
タレントの坂口杏里がAVに出るとか話題になっている。
彼女の人生などに興味はないが彼女の亡き母親、女優坂口良子を思い出す度、バブル経済に湧いていた日本を思い出す。
杏里さんの父親はバブル期[地上げ屋の神、不動産王]として有名だった田山恒彦氏である。
バツ2の成金男との結婚発表で、富豪の実業家夫人の座を射止めて本当に女優は嬉しそうだった。二人の子供に恵まれたが僅か数年でバブルは崩壊。
成金の実業家の夫は妻に内緒で妻を連帯保証人にし、40億円の負債を妻である女優は背負い離婚した。子供を引き取った。
先日週刊新潮がバブル真っ盛りの有名人の[あの人はいま]を特集した別冊を出した。
懐かしいの一言。
若い世代は知らないだろうな、最上恒産なんか。
男には女がつきもの。銀座の名のあるクラブは座れば御一人様5万円と言われた時代。
豪華な毛皮に身を包み、高級外車でご出勤。高級住宅街に住むクラブのママ。女が裸一貫そこまで成り上がるには「わけ」がある。
平成になり全国の夜の社交場、夜の商工会議所と言われたクラブは軒並み潰れた。あの綺麗な女性たちはどこへ行ってしまったのだろう。
話を坂口良子に戻すと、彼女は北海道余市町出身、北海道小樽双葉女子学園から堀越高校へ。雑誌セブンティーンで有名になり女優になった。
女優なら愛人になり成金オヤジを財布代わりに出来そうにも思う。しかし彼女は子供を生み、別れた亭主の借金と闘った。
坂口良子さんも杏里さんを置いてこの世を去るのはさぞ心配だっただろうと思う。
他人事ながら、杏里さんには、強い母を誇りに思い、母の血の出るような努力を侮辱するようなことはしないでもらいたいと切に願う。
画像出典:ブック・アサヒ・コム 坂口良子の「下北沢」原風景 より http://book.asahi.com/reviews/column/2013041000003.html