初企画インタビューVOL.1【コンビニ経営者】留学という名の出稼ぎ
便利で、都心のオフィス街や近郊の住宅地に欠かせないコンビニ。名前の通り便利な反面、外人スタッフ、それを推奨する店内アナウンス・・・。移民推進の安倍政権のもと世界4位の移民受け入れの実績をたたき出した日本。外人の雇用実態を伺いたく、都心の住宅地でコンビニを経営する50代のご夫婦に私・浅野が取材した。(高橋ご夫妻、ご協力に感謝申し上げます。)
浅野「最近のコンビニで勤務する外人スタッフを頻繁に目にするようになりましたが、貴店での雇用はどうでしょうか。」
高橋さん「数年前、イラン人を両親にもつ学生を雇用したのが初めてです。その後、ネパール人、台湾人、両親がともにハーフという人を雇用したことがあります。最近では、ベトナム人を雇用し、ウズベキスタン人が面接に来たこともあります。」
浅野「様々な国籍で驚きました。初めて雇用した外人はご両親がイラン人ということですが、日本語の読み書きや会話で不自由しませんでしたか?」
高橋さん「生まれも育ちも日本で、日本語しかできない生粋というか何というか・・・日本人と同じでした。あと、スタッフが外人の場合、お客さんが仕方ないと我慢するケースも多くて・・・。」
浅野「確かに・・・外人だから仕方ないと思って我慢してしまいますね。安い労働力と言われますが、時給はどうですか?」
高橋さん「最低時給があるので、外人でも安くなりません。うちは、日本語ができる外人しか雇わないので言葉には不自由しません。ただ留学生は週28時間までという規定があり、バイトの掛け持ちだと超えてしまうリスクがあります。」
浅野「留学生には労働時間の上限があるのですね。しかし、掛け持ちだと時間数の把握はどうするのですか?」
高橋さん「系列の他店舗にも勤務するベトナム人は、届け出を出さなければバレない、と言い張りましたが当店では辞めてもらいました。彼は奨学金にて大学に通っている大学生でした。面接にきたウズベキスタン人は週4日カラオケ店で勤務しているとのことで週28時間の上限のことを話すと、届け出をしなければバレない、と仕事ができるから雇うべきだとアピールしましたが、採用しませんでした。」
浅野「届け出をしなければバレないと留学生がアピールするのですね。でもバレた際はどうなるのでしょうか?」
高橋さん「勿論、経営者が処罰されます。週28時間を超える勤務をする学生でも、採用したいという経営者の気持ちは分かります。人出不足ですから。今後は無人化の流れになっていくので、そのシステムに期待しています。」
浅野「人出不足を解消する無人化による第4次産業革命が、スーパーのレジや衣料品店だけでなく、コンビニにも導入されるのですね。
話が戻りますが、外人学生は日本語に不自由はないのですか?」
高橋さん「先ほどの面接にきたウズベキスタン人は日本語学校に通っていると話していましたが、日本語がペラペラで語学留学の必要性はなく不思議でした。」
浅野「ほかにも不思議なことはなど、おありですか?」
高橋さん「最近、近所に泥棒が入り警察が当店にも来ました。時々あるのですが、夜中の2時3時ごろ、スーツケースを押した複数の外人のコンビニ利用があるんです。住宅地ですし、ホテルのチェックインやアウトの時間帯ではないのに。」
浅野「閑静な住宅地ですから、民泊ではありませんか?」
高橋さん「そうかも知れません。」
日本語がペラペラなのに語学留学し、ひたすらアルバイトに勤しむ外人留学生。海外にはコンビニの店員の訓練ができ日本語も学べる施設があるそうだ。自宅から遠い場所のコンビニに面接にくるケースは、日本語学校と自宅との交通費を賄う目的の場合が多いそうだ。最低時給も守り、28時間の壁も守る真面目な大手コンビニのFC経営者。罰金は経営者負担ゆえ、届け出をしなければいいと、言い張る身勝手な外人留学生。彼らは留学口実の出稼ぎ労働者だ。住宅街に深夜スーツケースをガラガラと押して通るのは民泊利用者であろう。
インタビューを受けた後、TV東京の「ガイヤの夜明け」という番組を見ていた。若い女性に人気のブランド服14,000円を縫製しているのは時給400円の外人であった。彼女らを斡旋する人身売買ともいえる派遣業者がいるのだ。最低賃金を守り、人出不足から誘惑に駆られながらも28時間の壁を守る経営者と、人買いともいえる派遣会社による奴隷型の搾取工場。密閉された工場で不当労働をさせる工場オーナーや人買い派遣会社は許されない。
日本は人手不足である。超がつくほど人出不足だ。それを外人労働に頼るのではなく、設備投資や技術投資による第4次産業革命の生産性向上により乗り切る。それは、奴隷労働や移民推進による出稼ぎ労働ではなく、生産性の向上による日本人の給与UPとデフレ脱却の輝く未来への道である。