【賢いフィリピン・ドゥテルテ氏】トランプ大統領と友好関係&日本から1兆8000億円
アメリカと険悪な関係とされていた、フィリピンのドゥテルテ氏。歯に衣着せぬ言動で注目を浴びる彼は、同じく力強い発言で世界のマスメディアに媚びないアメリカのトランプ大統領とは良好な関係からスタートするようだ。
彼は、トランプ氏の「米国第一」主義宣言を尊重するとトランプ大統領の方針を支持した。「米国方式を他に強制しないで、友好親善や同盟を強化しようとすることに共感する」と続けた。
フィリピンとアメリカでは国力の差は明らかであるが、対等の発言をしている。トランプ大統領の方針を支持し、同時に自国の方針にも理解を求めているのだ。現在、フィリピンは南シナ海での領有権を中国との間で抱えている。オバマ大統領は南シナ海の対応で大きな過ちを続け、中国の内海化を促進させ続けた。その間は軍事衝突をさけるべく領有権問題を棚上げし中国に対して融和的でもあったが、トランプ大統領の姿勢を受け、中国へ抗議する姿勢に変わった。非常に現実主義の賢い指導者だとよくわかる。
片やわが国日本はどうであろう。ドゥテルテ氏は12月に電話会談にてトランプ氏と意気投合したようだが、日本は安倍総理が慌ててゴルフクラブを持参するという朝貢外交で世界に間抜けぶりを披露した。共感や方針を支持しあうこともなく、TPP離脱を公約にし当選したトランプ氏にTPP批准をせまるという愚行を犯したのだ。アメリカは民主主義である。アメリカの有権者を大統領が無視するはずもなく、アメリカの方針に口出しすることは内政干渉であり、民主主義を理解していないことを露呈した。安倍政権も愚かならば、かつて経済は一流と言われた経済界も愚鈍の集まりであることがよく分かった。経団連も経済同友会もアメリカにTPP批准を求めていくそうだ。トヨタを反面教師に自社も方針変更に勤しむべきなのに、内政干渉とトランプ大統領に嫌われることを続けるとは大馬鹿である。どこまで鈍い経済音痴かつ時流をよめない人々なのであろう。
政治は二流、経済は一流と言われた日本。現在は政治も経済も三流である。彼らの共通項は、国益や国家という概念の欠如である。これは政治家の最低限の資質で政治家にはなるべきではない人が政治に携わっているのだ。経済は基本はグローバリズムであることは理解するが、時流は自国保護に切り替わっている。その時流にのる場合はグローバリズムでは生き残れないのである。潮目のわからない経済界を、先人たちはどのような思いでみているのであろう。日本の経済成長を支えてきた経済界と政治家は、戦前生まれで国家意識を持つ人々であった。現在は経済界も戦中戦後生まれで、国家意識の欠如およびコスモポリタンである。しかし、自由貿易による利益の最大化という時代は変わりつつあるのだ。GDPの増加=貿易拡大の傾向は弱まり、スロートレードという時代になっている現在は貿易依存では勝ち残れない。経済界や政治家はこのことも理解しておらず、頓珍漢な方針を連発している。
フィリピンをみて欲しい。日本からは8000億円に続き、先日も1兆円を引き出しているではないか。熱烈歓迎はするけど、日本からインフラは買わないそうである。アメリカの対応の変化にもいち早く反応し、自国の利益を最大化させる手腕はうらやましい限りだ。にフィリピン国民の高い支持率も当然である。アメリカ様への朝貢と世界へのバラマキ日本の外交と比較して複雑な気持ちになった。
写真:毎日新聞より
最新動画:http://さざれ石の会.net/archives/2081
今後の予定:経団連前にて抗議街頭演説、1/25㈬横浜市役所前にてカジノ誘致反対の街頭演説
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