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やる気満々の安倍総理とパソナ竹中平蔵と仲間たち・・・未来投資会議、設立&ご就任おめでとうございます。

 2016/09/25 コラム
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 安倍総理率いる自民党の党議変更が検討されているらしい。党のルールで一般国民には無関係に感じるかも知れない。しかし、この度は総裁の任期2期6年を3期9年へ延長しようというものである。自民党の総裁は与党ゆえ総理総裁になる。と言えば、皆さまも関心が沸くのではないだろうか。

 政党政治は良くも悪くも、政党内での意見調整がある。政党には多かれ少なかれ派閥があるものの、個々の議員は選挙で選出された代表者である。議会制民主主義は間接的に個人の意見を反映させるので、各議員には使命をもって取り組んでもらいたい。

 自民党の総裁の任期延長について、私は反対である。野党が自滅行為を続ける昨今、二大政党制の政権交代がありうる危機感もなく、小選挙区ゆえ政党の派閥による争いよりも党本部の独裁制が際立つ構造になってしまった。小選挙区制のメリットは政権与党が交代しうる危機感により政党間での切磋琢磨が行われることで、デメリットは1人区での2番手以下の票の意見が蔑ろにされやすいことだ。
政党内でも切磋琢磨せず、現状のように政権与党の交代の可能性が低いとなると一党独裁体制になる。そして支持率によって、政権与党内での独裁が可能にもなるのだ。

今の安倍政権をみてみよう。派閥政治を否定する小泉純一郎政権より、いわゆる民間議員が台頭してきた。TV東京ご用達学者である伊藤元重教授率いる経済諮問会議、吉川ひろし会長率いる財政審議委員会。このメンバーは国民に周知されることもなく、責任もとらず、内閣には絶大な力を発揮する。なぜなら、総理大臣のお抱え機関だからだ。安倍総理への進言を彼らが行うが、失敗しても責任をとることはない

過去にこの構造が表に出たのは小泉純一郎元総理が竹中平蔵を民間議員に登用し、天下り廃止を訴え郵政改革をした時だ。結果は地方の郵便局ならびにそれにより支えられていたインフラと安心安全(一人ぐらしの老人や過疎地にとり郵便局員の訪問は欠かせないものであったそうだ。)が崩壊した。天下り廃止と錦の旗が挙げられたものの、郵政解体のあとは音沙汰なしである。そして、外資の金融保険会社が参入してきたという現実により、騙されたことに国民の一部のみ気が付いた次第である。

この度、未来投資会議(*)が立ち上げられ、パソナの竹中平蔵も就任した。これも安倍総理のお抱え機関であり、メンバーも私たちが選挙で選んだ議員ではなくただの民間人である。安倍政権はこのような機関をいくつも作り、国民が投票した議員による話し合いではなくお抱え機関による進言に左右されている。日本は議会制民主主義であるが、これでは投票した議員を通じて、国民の声は届かない。安倍政権は議会制民主主義を無視した独裁政治を行っている。

未来投資会議の第1回目はドローンの活用など、第4次産業革命を後押しするような技術優先の内容になっており、よかった。しかし、山陰地方の高速道路の予算をカットして片側1車線で中央にはポールという豪雪地帯の高速道路ともいえない状態にした竹中平蔵(小泉純一郎総理時代)がいるので、今後とんでもないことを言い出す嫌な予感に付きまとわれる。

アベノミクスで100万人の雇用が増えたというが、GDPは下がり続けているではないか。つまり一人当たりの賃金が減っているのである。当たり前だ。安倍政権になり正規雇用は70万人減少し、非正規雇用が174万人増加したのである。シニアの自由な働き方というかも知れないが、若者の正規雇用は低いままで未婚率も年々増加している。
その反対で、派遣会社の事業所数は世界ぶっちぎりの1位。都会の一等地の立派なビルに拠点を構える。その頂点のパソナの会長様が竹中平蔵である。大学教授の任務を行いながら、かつての教え子の生き血をすう悪魔のように私は思える。反論するならば、教授の肩書ではなくパソナ会長と堂々としていればいい。トリクリダウンもありませんでした。これも大きな声で言って欲しい。ノーベル経済学者にも構造改革は需要を産まないのでデフレには無意味とダメだしお墨付きを頂いたではないか。

デフレで構造改革をぶつけた失政、ありもしなかったアメリカ受け売りの一度もこないトリクルダウン説(なかったことは竹中平蔵自身が明言)を堂々というも責任をとらず、このような竹中平蔵を重用してくれと国民は望んでいない。彼の現在の地位は安倍晋三のお気に入りということによりもたらされている。本来であれば議論するはずの議員がだんまりで、選挙という信任もない竹中平蔵らにより物事が決まることに異議申し上げる

*今月9日に成長戦略の新たな司令塔となる「未来投資会議」の創設が決められ、民間議員には榊原定征経団連会長、中西宏明日立製作所会長、金丸恭文フューチャー会長兼社長、五神真東大総長、竹中平蔵東洋大教授、南場智子ディー・エヌ・エー(DeNA)会長の6人が就任。
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浅野 耀子

浅野 耀子

さざれ石の会の会員として、都内で街頭演説、室内トーク、コラム執筆。
障がい児の親としても、障がいとの共存を模索しながら、子供たちと共に成長を目指す発展途上中の母親。

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