トランプ様は親中派?日本は拉致問題で浮かれるな!
日本の与党たる自民党はグローバリズム一色だ。小泉純一郎が「自民党をぶっ壊す!」と郵政解散をうってでたが、それを支持した有権者は、おのれの一票が、月日とともに日本人の生活を変えてしまったことを認識しているだろうか。自民党は右派という認識が国民の多くにあるかもしれないが、中道左派だと私は認識している。国民健康保険や年金制度は右派ではなく左派の政策・制度である。日本が最も成功した社会主義国というのは、まさにその通りであろう。
さて、この1週間新聞をにぎわしている、アメリカのトランプ大統領のアジア歴訪。日本にも滞在し、新聞は拉致被害者のご家族との対談の写真を載せるなど歓迎一色であった。流石マスコミ様である。3か月ほど前まで当選から半年以上も人格攻撃をし、恐ろしいトランプ大統領を印象づけるような番組や記事にあふれていたのに一変した。
マスコミは私達日本人に必要な情報を適切に報道しているとは、今回も思えない。当さざれ石の会は、昨年の年初からトランプ候補を応援し、当選翌日には「トランプ大統領おめでとうございます。室内トーク番組」を収録し、後日経団連前にて街頭宣言をした。支持理由は、トランプ候補が反グローバリズムでTPP離脱宣言、国益重視の姿勢だったからだ。彼の姿勢を支持し、日本も反グローバリズム・TPP反対・国益重視を声をあげて欲しいと支持してきた。国益重視のトランプ大統領ならば、日本の国益と対立することも承知だったし、日本も国益を背負って対等につきあってほしかった。フィリピンのデュテルテ大統領の姿は立派であり、安倍総理にも毅然としてほしかった。
現実はどうだろうか。バカ騒ぎでトランプ大統領を歓迎したが、言われたのはアメリカの武器を変え、貿易の赤字をなんとかしろ、拉致被害者家族との面談、FTAで自動車排気ガス規制をどけて薬価も下げるな、これでもよかったのか?
そういえば、トランプ大統領の娘イヴァンカさんは年がら年中、アメリカの中国大使館に出入りしているそうだ。その娘(トランプ大統領の孫)の家庭教師は中国人。イヴァンカさんの工場は中国にあり、過重労働で問題起こしました。商売でも中国依存なお嬢様で、お孫さんも中国人家庭教師って・・・。日本はこれらの情報をもってトランプ政権と対峙してきたのだろうか。呑気にハンバーガーを提供しゴルフをして成功!って間抜けにしか思えない。
トランプ大統領は国益重視と公言した反グローバリズムである。商売人の彼が、貿易赤字に解消のためごり押しすることも押し売りも当たり前。それに対峙するのが日本の国策だ。彼が日本重視ゆえ拉致問題と思い込むのは、身勝手な妄想だ。見返りは何か、ごり押しはFTAだろう。国益重視のトランプ大統領にとって当たり前だが、安倍政権はハンバーガーを考えるより要求を考えるべきだった。無策なイエスマンに怒りしか覚えない、外交で情けなくなった。
中国は28兆円のビジネス土産を持たせて帰国させた。日本は水面下のFTA。どこまでへたくそな外交なのだ。
誤魔化すより表に出せ!日本国民は主権を安倍政権に侵され不満である。歓迎ムード、おもてなし、で外交の争点を誤魔化すことは詐欺だと感じた。そして、アメリカは建国以来、中国に一貫して利権を見出そうとしていることを歴史からも日本人は認識すべきである。