生産者も消費者【もやしの叩き売りは不当!】原価上昇でも10円?15円?
天候不順による野菜の高騰や品薄に反して、価格の優等生のもやし。
色白で痩せている児童を「もやしっこ」と揶揄する言葉もあったそうだが、ビタミンCの栄養価も高くひ弱なイメージと中身は大違いの野菜。火の通りの早いので楽ちん素材でもあり、忙しい主婦にとって大助かりの野菜。
もやしは、大まかに分けて3種類。一般的なみどり豆種、日本古来からの黒豆種、大豆もやし。我が家はほっそりしながらも、しゃきしゃきした歯ごたえの黒豆種を選ぶことが多い。大豆もやしは豆がついているもやしで、韓国料理のナムルなどに使われ豆の分、食べごたえがある。普通もやしと言えばみどり豆種で、デフレの今、働く主婦が増えた今、大人気の野菜である。
安くて助かると思っているだろうが、配送や豆の原価、生育期間のコスト、設備のコスト、袋のコストや販売コストを考えると10円や15円の特売は安すぎるのだ。それどころか、毎日の特売野菜となると、農家への支払いはどうなるのであろうか?スーパーの赤字目玉商品ということもあるが、天候に左右されないモヤシは値上げしにくい野菜であり、一度下げるとそのまま常に特売野菜となっているようだ。
もやし農家の実情はどうなのであろうか。500軒あった農家が100軒消えたそうだ。やっていけないからである。この度、原料の豆の価格高騰に耐え切れず、もやし農家が不当な値下げに抗議したと聞いた。大好きなもやし、ぜひ1袋50円程度で販売して、もやし生産を続けて頂きたい。
生産者がつぶれては食べることができないことを、買い物する私達も自覚すべきである。そして生産者も他の物やサービスの消費者であり、消費者である私達も他の物やサービスの生産者でもある事を忘れてはいけない。
【我が家の子供大好きメニュー】
①にらと一緒にさっと茹でて、ゴマドレッシングでサラダに。色もきれいで、お弁当には、汁を切ってさらに擦りごまを追加すると水分漏れも心配もなし。
②チヂミやお好み焼きの生地に混ぜると、ヘルシーでカロリーダウン。
③餃子の餡にも。豚ひき肉にキャベツか白菜、ニラとニンニクのご家庭も多いだろうが、翌朝が心配な方にも是非。ニラとニンニクの代わりにモヤシのみじん切りで。(新玉ねぎの時期は新玉ねぎも入れると甘みがさらに増し、子供も食べやすく、野菜餃子も楽しい。)