NTT株主総会2022「少子化・将来の利用者激減目前、女性活躍の取り組み策はあるのか?」
昨年、自民党議員への接待が問題視されたNTTの第37回株主総会へ行った。
会場のグランドプリンスホテル新高輪では、あのオリックスの総会もあった。
10:00-10:10
澤田議長により、挨拶と招集通知の報告事項などの説明が行われた。
当日の会場内の質疑応答の主たるやりとりを後述に記す。
質問
長年株主だが、最近はネット配信で株主総会が一方通行ではないか。
→平時においてはバーチャルと直接対話の両方で開催する。
質問
日本のSNS検索エンジンは、諸外国に対して遅れているのではないか。
外国に依存して、日本のデータは守られるのか。
→どんな時にもチャンスはあり、常にチャレンジし、我々のサービスを作っていきたい。
質問
3万人のリモートワークについて聞きたい。
在宅ばかりでは、先輩から教わる機会もなくなる。雑談もいいヒントに繋がる場合もある。
日本的な企業風土が損なわれていないか危惧する。
→在宅だけではない。必要なら出社する。
質問
NTT西日本にかつて勤務しパワハラをうけたが、まともに取り扱ってくれない。
→昨年もご来場され、同様のことを話されたと記憶しています。
パワハラの有無は株主様と一致しませんが、引き続き対応します。
質問
少子化は、将来のNTT利用の減少を意味する。
昨年は出生数が80万人と過去最低だった。女性社員が出産後も働き続けられる取り組みがあれば、教えていただきたい。
それは御社のいいアピールにもなるとおもう。
→育休中の方には、職場に帰ってきてね。待っています。、の連絡を常にしている。
また、育休中の評価はしないなどの対応もしている。
意見として、株主総会がリアル開催に安心した。
形式的、リモートでは緊張感もなく予定調和の議事進行で一方通行になるのではないか。
もいう発言もあった。
さて、去る5月13日の日本経済新聞の紙面の『けいざいじん』では、NTT次期社長の島田明氏が紹介されていた。
その中で、NTT東日本総務人事部長を勤めた2009〜12年に「女性の管理職を倍増する計画を打ち出した。」とある。
女性管理職の数を倍増したい気持ちはわかるが、その前段階での子育て(将来の利用者を産む)への具体的な取り組みが全く見えてこない。
社内にどれだけ保育園があるのか、発熱しやすい小さい子供がいる場合、職場はどう対応しているのか、具体的な話を聞いているが、
出てきた答えが、「(職場復帰を)待ってるよ」。はあ?
「帰ってきてね」「待ってるよ」は取り組みではなく、
寧ろ、産後の回復や睡眠を邪魔する迷惑電話や迷惑メールに過ぎない。
女性役員を3倍に、というが、それはNTTの叩き上げのプロパーなのか、現在役員に名を連ねている『デキル女性』を他所から持ってくることなのか。
壇上の女性役員3人中2人は外部からの人ではないか。理想は内部からの昇進が望ましい。
島田次期社長の座右の銘は、「かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め」だそうだ。
この言葉は、社員の福利厚生などの待遇にあてはまるものなのか。
官民あげて、女性活用というが、具体的な話を出来ないのが日本だ。
女性に子育て·家庭と仕事と、更に管理職、役員を目指せと言うならば、『水に流す情け』として会社が具体的にどう少子化対策に取り組んでいるのか示していただきたい。
将来の客を作る為にも子供を産み育てる女性社員の声を丁寧に拾ってみてはどうか。
これからは、海外の巨大IT企業との人材獲得が激化すると島田氏は言う。
ならばこそ、ポイントはそこではないか。
最後に総会後、dポイントカード獲得の為か、1500、3000ポイントあげるからdポイントカードがない人はカード作れの封書が来た。
断捨離。
普段使わないカードを整理する身にはパスワードだ、なんだと、めんどくさい。
客と働く人の要望の乖離がものすごく気になる。