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日本の風景を破壊した『大店法』改正とトイザらスの関係

 2017/09/11 コラム
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アメリカのトイザらス本社が倒産したという。
日本にも郊外で見かけたことがあると思う。
北は北海道旭川釧路から南は沖縄までベビザラス併設店を含め160店舗が日本に存在している。

トイザらスの日本の第1号店オープンには来日中の当時のアメリカ大統領(パパブッシュ)がテープカットにわざわざヘリで大阪から奈良県に飛んできたという。アメリカ経済人を多数連れたブッシュ大統領。まるで日本にきたGHQのごとくの映像であった。アメ車のセールスもした。

ヘリの行き先は初代天皇神武天皇陵がある奈良県橿原市。わざわざ神武天皇縁の地に飛来するとは・・・。

因みにアメリカは昭和23年、今上天皇の誕生日12月23日にA級戦犯7人を処刑した。

 

さて当時のアメリカは日本との貿易に赤字を抱えていた。日本でもっと手広く金儲けをしたいが、日米の法律が邪魔だ、法律を変えてしまえと日本に圧力をかけるアメリカの経済人に声が高まり日米構造協議になり日米貿易交渉になった。

そのアメリカにとり邪魔な法律が昭和48年に施行された『大規模小売店舗法』である。これはいわゆるデカいスーパーが地元商店街をつぶさないようにしなさいというものであり、いまでいう『規制』である。

しかしアメリカはそれが『壁』があると、『岩盤』であるとし、猛烈に日本に市場開放を求め『大規模店舗法』に変えさせたのである。駐車場は台数の緩和により広くせよ、建物は巨大に建築法も変えろ。車でいっぺんに買い物が出来る便利さはアメリカ社会のようだ。

当然だだっ広い土地が必要となり、郊外へ郊外へと巨大なショッピングセンターやショッピングモールができる足掛かりの法律になった。

そして街からは『商店』がなくなりシャッター街が増えた。郷土色、店主の趣味が消えた無味乾燥なつまらない店の寄せ集め巨大な箱。

 

イギリスでも歴史の古い市場の近くにウォルマート進出かで騒ぎになったニュースをみたことがある。市場や商店街は人が人らしい会話ができるのは世界共通なのだ。マニュアル通りの挨拶なら機械でもできる。

昔をただ懐かしがっているのではない。

『特区』や『TPP』とはまさにこうした弱肉強食の日本解体のシナリオ流れの一つではないだろうか。

ミサイルやJアラートは音や映像があるから人に喚起や注意もしやすく、国防意識を植え付けやすい。しかし一番怖いのは、音のしない、人に気づかれない戦争を仕掛けられ、全く知らないうちに負けていることだ。痛みは10年たってわかるのは小泉の郵政改革が実証済みだ。

 

少なくとも昭和の時代にはアメリカと産業で戦い日本を法律で外敵から守ろうとした政治家や官僚がいた。

今どうだ?

規制は全て『悪』と考える人たちがいる。ドリルで穴をあけろという。もっともらしく聞こえるが、構造改革路線から、世界一豊かだった日本の中流層は痩せ細くなったではないか!

壊された風景は戻らない同様、壊された社会も戻らないのだ

 

 

☆ http://www.yendo.co.jp/story_02.html を参考・引用させて頂きました。

写真:トイザらスHPより

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