自衛隊ヘリコプターに敵意?【防人批判より税金泥棒に怒れ!】
2月下旬。年度の変わり目は、保護者は説明会も多く、何より出費が嵩む。公立と言えども、進級時の購入もバカにならない。ましてや入学ともなれば買い替えや買い足しのみならず、文具など道具一式に加えて体操着など指定があり、中学・高校では制服まで追加され正直頭が痛い。こんな時消費税に対し恨みが沸々と沸いてくる。業者の儲けでなく税金だからだ。
今月は我が家も懇談会や保護者説明会が続いた。入学説明会にて質疑応答の際にある男性保護者が質問した。「学校にくる際に自衛隊ヘリコプターを見かけたが、いつもそうなのか。そうであれば国に抗議してほしい。」保護者説明会ゆえ、入学式・時間割・年度の予定納入金・学校保険・健康カードなどの提出物・PTA活動の説明であった。説明会の内容とは無関係で意味不明質問に微妙な空気が流れた。普段そのような認識は校長一同ないとの返答。自衛隊の基地は近くにはなく、そもそも飛行機・ヘリコプター事故の割合は車に比べて圧倒的に少ない。素人が多く運転する車両に比べて安全度は高いのだ。
分かったことは、彼は普段の学校周辺について圧倒的無知ということ。偶然見かけた(私はみていない。)ことに過剰反応した上に説明会の内容も把握していなかったようだ。交通事故の実例をあげ、危険を認識し登下校について注意喚起したことを記憶していなかったようだ。
学校の目の前の横断歩道を通過する車は歩行者を無視して9割は停止しないことも、警察に進言しても取り締まりは歩行者にはさほど関係ない箇所で行っていることを。
おそらくお仕事が忙しいのであろう。昼間の子供の時間帯、学校の目の前の横断歩道の実態すら把握せず、たまたま見た自衛隊ヘリコプターで国に抗議という発想。空は自由に行き来できるものでもなく、ましてや公のヘリコプターは予算や制限があるのである。基地が横にあるでなし、緊急出動もしくは必要な公務であることはわかるであろう。心配性であれば周辺地図をみて基地が遠いことも、目の前の横断歩道前に15分もたてば多くの車両が歩行者を無視だらけなのは分かることである。事故データの認識もなく周辺の事前観察もせず地図すら確認していたとは思えず、説明会と無関係なことを吐き出した男性が同期保護者なことに辟易した。
私が言えることは、30年以内に発生するであろう首都直下型地震の際に、自衛隊のレスキューがあれば他の方を先に案内する、ということである。東日本大震災、熊本大分大震災をふくめ災害時に圧倒的な実力で国民を守る防人自衛隊の皆様。海外に多額すぎる援助バラマキをするも東日本大震災のあと、不景気だからと給与カットされた自衛隊。バラマキ国会議員の給与は上がり、国民は追加で復興特別所得税を支払うのにこの現実。
自衛隊になんの恨みがあるのか。戦闘部隊でもあるゆえ穢れの精神なのかもしれないが、手術もせずとも、些細な出血すらなかったわけでないであろう。医者などの医療従事者も血とは無縁で、出産も血の穢れだ。人として生まれてきた時点でケガなし病気なしでも、自身も子供も母親の命を危険にさらして血まみれで生まれてきたことを知るべきである。
自分は母親を生命の危機にさらして生をうけたことに感謝はないのだろうか。自分だけは血まみれで生まれてもきれいで命を脅かしてきていないというのであろう。安産ですら母親にとり命がけの作業である。命がけの公務に携わる自衛隊を嫌悪するよりも復興特別消費税をむしりとり、被災地ではなく海外にばらまく安倍晋三政権に声をあげるべきであろ。