フランス・パリ近郊にはすでに「チャイナ・シティ」出現~中国は出ていけのデモに13,000人
ユーロ圏の移民・難民問題はイスラム系ばかりと思っている方も多いのではないだろうか。
世界中を精力的に飛び回る評論家の宮崎正弘氏のメルマガ「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」では、9月4日にパリで行われた「中国人は出て行け」デモに1万3千人が集まったことが紹介されている。
中国人は昔から、どの国でもチャイナ・タウンと呼ばれる独自のコミュニティを造りあげることで知られるが、パリ近郊のオーベルヴィリエ市(北に車で1時間ほど)にあるチャイナ・タウンはそんな生やさしいものではないそうだ。
なにせ7万6千人のオーベルヴィリエ市の人口のうち、8割にあたる6万人が中国人で占められているというのだから、これはもうチャイナ・タウンの規模を遥かに超えて、もうすでに「チャイナ・シティ」の様相を呈しているのだ。
のどかな農村だったオーベルヴィリエ市になぜ、こんなに大量の中国人が住み着いてしまったのか?だが、繊維工場が同市に建ち、それにともなって労働力として中国人がどんどん住み着いたと思われる。
フランスにおける中国人のコミュニティでは急速に治安が悪化、泥棒が強盗となり、強盗も殺人を伴い、安心して町も歩けない。
のどかな農村だった、奴らがやってくるまでは、と住民がこぼすという(アジアタイムズ、9月5日)。
「最初はかっぱらい、つぎに強盗となり、最近は強盗殺人にエスカレートしている」。実際に先週、服飾デザイナーが中国人強盗団に襲われて殺害された。
2016年9月4日、パリでは治安悪化、暴力追放、中国人は出て行けとプラカードを掲げてのデモ行進が行われ、パリ市民13000名が参加した。
パリ市長は北京を訪問し中国当局に対策を促したが一切効果がないという。
パリ市長が北京を訪問したのは、日本の政治家の「遺憾砲」よろしく、たんなるパフォーマンスからなのか、それとも本気なのかは定かでは無いが、それで「はい、分かりました」と引き下がるわけがない。中華人民共和国の遠大な世界戦略を進行させているのだから。
ところで先月にはこのようなニュースが流れていた。
【8月15日 AFP】仏パリ(Paris)の北東に位置するオーベルビリエ(Aubervilliers)で14日、同国の中国人コミュニティーのメンバーらが市庁舎前に集まり、彼らが「反中」感情に起因するものと主張する暴力行為に対する抗議運動が行われた。7日に同市で中国人男性が襲われ、その後死亡した事件を受け行われたもので、主催者によるとおよそ4000人が参加し、花やキャンドルを供えた。(c)AFPBB News 引用:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160815-00010000-afpbbnewsv-int
パリ郊外で「反中国」に対する抗議デモ、4000人が参加 Rally in France against anti-Chinese violence
https://youtu.be/srZDtzuVjn4
動画で見る限り、ほとんどがチャイナ系に見える。パリ近郊に住み着き治安を悪化させ「反中」感情が高まれば、あたかもその「反中」感情を持つものの方が悪いと主張する、あるいはマスコミがそのような見せ方をするのは、日本だけではなく世界共通のものなのである。
大量の中国人が住み着きチャイナ・シティを造りあげてしまい、どうしようもなく治安が悪化しているのはフランスだけではない。
宮崎正弘氏はイタリアのプラト市がチャイナ・シティになってしまったことも伝えている。
イタリアでもフローレンスの近くのプラト市。皮革製品製造で有名だが、グッチやルイビュトンもこの町で作られており。同時に偽物も中国人工場で作られる。プラトはいまや完全にチャイナシティとなり、チャイナ・コミュニティに住む中国人は五万人となった。イタリア政府の悩みの種である。
2016年6月にもプラトでは中国人と警察との激突があり、数名が負傷するという暴力沙汰がおきた。原因は繊維工場の立ち入り検査に不満をもつ中国人工場長が従業員を集めて威嚇したことから警官隊が導入され、激しい暴力事件に発展した。
プラトは5万人の中国人労働者がいつのまにか這入り込み、2010年から15年にかけて、45億ユーロ相当の模造品を不正に輸出し、稼いだ外貨を中国に不法送金したため、当局は10億ユーロの追徴課税をかけた。
フランスとイタリアの中国人問題に共通するのは、服飾系・ファッション系で中国人が入っているということになるのか。
「発明出来なければ盗んでしまえ」というお国柄、それと分かる偽ブランド品を作る努力をするより、母屋を乗っ取って本物志向の現地生産へと切り替えを進めているのだろうか。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成28年(2016)9月5日(月曜日)より一部引用
宮崎正弘氏のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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