『日本語教育の強化』こそ国の一大事業だ!『安易な英語導入』に反対する。
ご就職、ご入学の皆様おめでとうごさいます。
新元号『令和』も発表され、スタートの切っ掛けにしたい!といつも以上の気持ちになる方も多いだろう。
「今回こそ!」そう思って、NHK基礎英語、スピードラーニングなどを英語に挑む方も多いと思う。
志は春がやけに高くなる。やるぞ!
しかしやる気は急降下。ダイエットと同じだ。
ふと、新聞の一面を眺めると、なんと小学生から英語が義務教育で、過去形や三人称もやるという。
お恥ずかしながら、我が家も世間に乗せられ、三男と四男がインターナショナルの幼稚園に通わせた。
結果は惨敗(笑)
①三男は幼稚園の二年間で英検五級と英検Jr.ゴールドを五歳で合格した。
しかし、英語を習得したというよりも、日本語の習得と並行して英語も理解するようになっただけ。
②四男は二歳から英語の幼稚園に通うも無口になり、日本語が不自由になっただけという悲惨な事態になってしまった。
幼稚園最後の1年間、日本の普通の幼稚園で過ごさせたところ、挨拶や会話をするようになった。
日本人は英語ができない。身に付かない。
そんなことは当たり前なのだ。使わないし、そもそも必要がないから。
英語のスペルや発音がおかしいからと笑われない。
しかし母国語が読めない、意味がわからないで恥をかいている政治家が日本にいる。
『母国語に勝る言語なし』
多くの日本人は、大学を母国語の日本語で学べることを当たり前と思っているが、それは世界をみれば稀である。
例えば、フィリピンの算数は英語で行うそうだ。
フィリピンは地方により言語が異なることもあるが、授業を英語で行うので自然と英語を話すようになるらしい。
母国語で基礎教育から高等教育まで出きる稀な国、日本。世界で数か国の幸運。多くの日本人はそれを知らない。
教育現場も右往左往である。自信がないと回答する教師も多い。(『』読売新聞2019.3.27引用)
『多くの小学校教員は英語の指導法を学んでおらず、教員の指導力のバラツキつきをどう克服するかが最大の課題となっている。
都内で21日、教員向けのセミナーに参加した~略~女性教諭(35)は「周りはALT(外国語指導助手)に頼りきりの状態。自分も一人で英語の授業を成立させらるか、不安がある。」
~国はまだ評価方法を示しておらず、現場の不安に拍車をかけている。~略~』
教育改革も改革だけが決まり、中身はこれから。
英語教師や校長先生・副校長先生は、保護者会などで質問攻めにあい「決まっていない。現時点では・・・」という。
予備校や塾の教師は、商売チャンスで熱く語るも、つばが飛び散るだけ。
で、何なのさ!答えはない。分かるのは、親のお金が消える!ということ。払えるか!
言語は文化そのものである。英語の押しつけは、日本語抹殺だ。
勿論、必要な人は英語でもスペイン語でも、自由に諸外国語を学んでほしい。
ただ英語をごり押しし、母国語の日本語すら取得できる前に義務教育というのはどうだろうか?
必要に応じて取得すればいいではないか。
英語の教師が足りないと、フィリピン人をの英語教師を派遣するパソナ。
英語検定に試験監督を派遣するパソナ。
英検を大学入試に組み込み、受験料金を値上げするありがたい特殊法人やベネッセなどの検定ビジネス。
英語のごり押しは、ビジネスと日本解体。
母国語習得は一生の宝。まずは基礎固めを!必要なら自学するものだ。
そう感じるのは私だけであろうか。