嗚呼!五輪の花「麗しのコンパニオン」から「ただのボランティア」へ~故池田勇人総理大臣に捧ぐ~
五輪、万博に花を添えた美女たちをご存知だろうか。その名も『コンパニオン』
特に昭和39年東京五輪の『コンパニオン』は家庭が上品な上流階級で本人もあの当時としては珍しく高学歴で語学が堪能。
美智子皇后陛下のお輿入れから5年後のこと。それに模した人選ではなかったではないだろうか。時の総理のご息女や日立の顧問のご息女がいた30人のコンパニオン。
今のタレントアナのようなチャラい感はなく、堂々とした落ち着いた立ち回りに、幼心に別世界の人と見ていた記憶がある。有名な話では当時スーパースターだった長嶋茂雄氏の奥様がそうだった。
当時どんな仕事をしていたのだろう?賓客の送迎、接遇、横にいて説明するなどおもてなしが主な任務。
拘束時間も長く[疲労コンパニオン]と言われもしたらしい。当時としては破格の一日一万円のギャラだったとか。大事にコンパニオンも扱われたのだろう。
さて平成も終らんとする現在、コンパニオンの意味は大きくかわった。五輪の価値も大きく変わった。
2020年東京五輪は8万人から11万人のボランティアが灼熱地獄五輪に必要と言われている。通訳もただボラ。
しまいには入試に就職に有利と学生に甘い言葉を投げ掛ける。「やりがい」「思い出づくり」?
昭和39年10月10日、秋晴れに赤と白のジャケットを着て胸はって行進した日本選手団。裏方もきっと五輪の仕事に携われて選手同様誇りを感じだろう。日本がほんとに元気でエネルギーの塊だった。
2020年五輪を誇らしく思っている国民はどれくらいだろうか?
死者も沢山出る灼熱地獄、次々とやって来る台風、河川氾濫、雷、土砂崩れ、家や家族や地域そのものを無くした人、ゲリラ雷雨。
そんな危険な時期に五輪。迷惑な話だ。
暑さ対策に出してきたのが、首に濡れタオル、打ち水、そして国民を寝不足にするサマータイム。
自分たちは涼しい部屋で五輪観戦する連中の頭の中はしょせんそんな程度。スッカラカン。責任あるものの余りの無能と無責任さに言葉もない。
二人のご息女をコンパニオンに出した時の池田勇人総理が今の総理だったらどうするだろう。
「私は嘘は申しません」と国会で発言しかなり話題になったのを覚えている。しかし所得倍増計画で確かに国民は豊かさを実感した。
2020東京五輪が1964年昭和39年とは明らかに違って感じるのは暑さのせいだけではないようだ。日本の元気度、マトモ度が明らかに違う。
才色兼備の本物のお嬢様コンパニオンがいた昔がなつかしい。
皆さんはどうお考えになりますか?
最後に、池田勇人総理大臣に敬意を表し氏の経済政策をWikipediaより転載いたします。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E7%94%B0%E5%8B%87%E4%BA%BA%E5%86%85%E9%96%A3%E3%81%AE%E6%94%BF%E7%AD%96