『2019.4 日産臨時株主総会・体験記』今後に異議あり!無用の長物【社外取締役】増員案に断固拒否する!
私は日産ファンとして2016年2017年2018年と日産の定時株株主総会に出席してきた。
今回も臨時株主総会が開かれるということで、山手線・品川の会場へ足を運んだ。
「ガバナンス!ガバナンス!」耳が疲れた。
100回ごえだったかもしれない。相変わらずカタカナ英語を連呼・・・
企業統治と日本語で言えないのか。英語はやめてもらいたい。
グローバルを多用する株主総会は他社でも多いが、日産のお約束は「アライアンス(連合)」。
今回はそれを上回るガバナンスの連呼。
既に報道で大まかなことは各メディアで報道されているので、別の切り口から報告したい。
議長は年収5億円の西川取締役。
冒頭の挨拶と謝罪、今後について計30分ほど株主に語ったが、西川氏が提示した今後の三本柱すべてに私は異議を唱える。
①ガバナンス再構築:ガバナンス改善特別委員会(独立委員3名+4名)を設置。
ここで、指名委員会等設置委員会を構成するとのことだが、委員長の井原慶子女史の経歴に疑問を持った。
元レースクイーン様。芸能事務所に所属。
現在は、慶應義塾大学院(同大学の卒業生ではない)メディアデザイン科の特任准教授様。
こちらは、竹中平蔵大先生の愛弟子・岸博幸教授が在籍する。
「イノベーションと事業再生」(日本語は革新、リニューアルと事業再生)
20年前からのゴーン体制の膿を出そうというのに、相変わらずカタカナ英語を連発し、日本人株主を誤魔化す姿勢は変わっていない。
従業員や販売店・サプライヤー、現場の皆さんを大切にしていくと言いながら、
若者を非正規雇用にし、取締役だけが高額報酬をとる搾取型の構造改革の専門家を委員長に据えてどうするのだ。
取締役の過半数を社外取締役にする?
株主から社外取締役の選定基準を聞かれると、前述の井原女史の回答はこうである。(内容を変えず省略形)
「6月の株主総会にむけ、独立委員3名に機関投資家のなどからアドバイスを受け、絞り込み中。
様々な知見、ジェンダー、カルチャー、ダイバーシティー・・・」
就職したら、できれば出世したいと思うのだろう。係長、課長、次長、部長、そして取締役。。。
それが、外部からの人間で埋め尽くされ、従業員は何を夢見ればいいのか。やる気は失せるだけだろう。
外人助っ人や、他球団から選手を買いあさり、永遠の2軍で終わる巨人の選手のようだ。
竹中平蔵ら取締役がお仕事の人に席を用意するために2018年6月から来たのではと思うほど。
②事業の安定化
技術革新は待ったなしだの、従業員の動揺を最小限にするなどと屁理屈をこねる西川氏。
「経営者として失格。クビを覚悟でやる責任ある職務。」と株主が言うも
「覚悟を持って、今は日産を軌道に乗せ、その後責任を考えたい。」と逃げ口上。
取締役総退陣の意見にも同様。
10数年側にいて、「気が付かなかった。」「ショックを受け、受け入れに時間がかかった。」「巧妙だった。」
わが子を10数年育てて、ママ友に同じセリフをしたらどうだろうか?軽蔑と絶縁であろう。
わずか一年でも何億も報酬を手にし、2万人をクビにして、よくぞ言えたものだ。
③アライアンス(連合)を不安定化させない
回復し、もう十分ルノーに恩返しはしただろう。グローバルなどと欲張らず、足元を見ろ!従業員を見ろ!
連合といっても「現場ではスピード感の邪魔になっているのでは?」と株主から具体的な話もでたではないか。
日本を知らない人が日本市場に口出しするのは、現場に負担である。
現場を大切にするなど口では言うが、その具体的な話は情報共有だけ?
出世しようとしても、責任をとらない取締役が居座り、外部の社外取締役を入れる?
矛盾しているだろう。
そして、「みっともない株主総会」と株主から、言われるほど。
経営陣の主張を聞く限り、それが本当ならば、ゴーン氏はただの横領ではないか。
株主を呼び出さず、法律でかたをつければいい。
「監査法人を変えるのか?」という株主の質問にも「巧妙だった。」
といい変えないという。
は???
監査法人がお金を取りながら役立たずだったか、きちんと情報を上げられず把握できない取締役が間抜けか。
どちらかしかないだろう。
報酬に見合わない取締役は総退陣せよ!
写真:ウィキペディアより