【明治の日はお断り！】東京・東北・北陸には苦い思い出だ

最近、祝日の名称について議論があるらしい。祝日はそれぞれ意味があるが、近年は非常にふざけた理由で月曜に偏っており本来の意味を子供に説明するのも困難である。
連休があれば旅行業界が潤うだろうと、彼らの都合で歪められたのだ。関西と関東のＧＷを別にの日程にすべきとの暴言も吐いた星野リゾートだけは利用しまいと我が家は決めている。祝日が祝日ではなくただの休みになっているのだ。

今回の議論が、祝日の本来の意味を考えるのであれば喜ばしいことである。しかし、私は１１月３日を明治の日に改めることには反対だ。

まず、１１月３日の祝日について概要を確認したい。
徳川幕府を倒した薩長土肥連合は明治天皇のもと西洋列強に対抗すべく、富国強兵などを掲げ、近代国家の建設に取り組んだ。当時の国民が、明治の御代を顕彰する祝日にしようとの国民運動を展開し、昭和2年（1926）に「明治節」が制定された。
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太平洋戦争後の昭和23年（1948）に制定された祝日法により、「明治節」は廃止され、日本国憲法の公布日であることから「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを目的とする「文化の日」と改称された。

私は明治天皇を否定するのではないが、江戸幕府は殺し合いで倒されたのである。江戸城は無血開城という綺麗な言葉で歴史教科書には記載されているが、江戸幕府のあった東京を中心とした当時の関東の人々はイギリスやフランスからの武器で殺される側であった。最後まで徳川幕府を守るべく奮闘した福島県の会津藩や北陸東北の諸藩も多くの人々が犠牲になった。
明治維新と名前の通り、戊辰戦争は当時の政権転覆の革命行為でもあったのだ。戦いは北海道の五稜郭でもわかるように関西が関東を打ちのめした戦いであり全国を巻き込み、主戦場でもあり最後まで戦いぬいた会津藩の死者の１割から２割は女性であった。戦場で女性も戦い、落城直前は足手まといにならないように我が子を殺し、自決した数多の女性がいたのだ。

江戸幕府のあった関東地方、最後まで支えるべく戦い抜いた東北地方、北陸地方にとっては、明治維新は敗戦であり、会津藩が見せしめに青森県の雪深い地方に飛ばされ乞食のような生活をさせられたみじめな記憶も内包しているのだ。政権を奪取した鹿児島県、山口県、高知県、佐賀県はいいかも知れないが、江戸時代から関東地方にすむ私にとっては冗談ではない。
安倍総理は、常日頃、山口と連呼するが、県知事ではなく日本の総理大臣として地元贔屓が行き過ぎであり不愉快だ。日本国民として地域による差別はやめて欲しい。勝者の反対には敗者がいる。歴史は勝者の記録であるが、敗者にも記憶はある。明治維新は江戸幕府にとっては260年にわたった政権の消滅でもあり、全国民がもろ手をあげて喜んだわけではないのだ。今さら、嫌な記憶をよみがえらせる理由がどこにあるのだ。

改定すべきは１１月３日の名称ではなく、旅行業界にごり押しされ、日にちが変わった成人の日、体育の日をもとの日に戻し、お盆の時期だから意味不明に作られた山の日の削除などであろう。

与党はなにやっているんだ！仕事しろ！街頭演説in自民党前2017.4.7　https://youtu.be/kfV4HaAFYNo
さざれ石の会 室内トーク＃12　主婦が安倍晋三一家をぶった切ります　2017.4.8　https://youtu.be/RciCH25wG98
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