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人づくり革命?!派遣事務って何それ?【公立小中学校の先生の待遇を改善せよ】

 2017/09/27 コラム
この記事は約 3 分で読めます。 8,394 Views

人づくり革命、なんて不気味な言葉なのだろうか。人造人間を思い起こす言葉に私はぞっとした。人は育てるのであって、造るのではない。そして、育てる傍ら自らも多くのことを学ぶ。多くの社会人、親は後輩や我が子を通して感じているのではないだろうか。

教育費は家計を預かる主婦にとり非常に頭が痛い。給与が上がらず、消費税増税、保険料UPにより、衣食住だってやっとのことである。年間数万円給与が増えてもその分増税で消えるので、使えないのだ。

公立の小中学校の教員の約1割は非正規雇用である。ハローワークなどで募集しても集まらないそうだ。非常勤教員ではなく常勤教員が全体の8%を占め、彼らはクラス担任や部活顧問も請け負う子供や保護者にとっては、正規雇用も非正規雇用も分からず、同様のことを期待するが、待遇には格差がある。同世代より数万円収入が少ない、半額近いなどの声もあがる。しかも5年どころか10年以上のベテラン教員にも非常勤が少なくないことに驚くばかりだ。

学校には、教員採用試験に合格か、教員免許を所持し採用されれた、正規雇用教員のほか掲題の非常勤講師がいる。非常勤講師は地方公務員法の規定により1年以内の任用のため、継続雇用の場合は年末に一度解雇し数日後に再雇用のケースが多いそうだ。試験や資格の有無が大きいことは承知しているが、仕事内容や勤務時間はほぼ変わらないのが実態である。臨時採用ならいざしらず、教員の給与や待遇の安定は子供にもプラスであり、不安定はマイナスだと思うのは私だけではないだろう。日々の業務で教員採用試験の勉強時間の確保が難しいと聞くと、実働経験にて合格待遇を検討してほしい。そのほうが非正規講師のはげみにもなるだろう。また、現場の多忙に事務員派遣という、派遣ビジネスの話は論外である。個人データやデリケートな問題も多く、出入りが激しいところは幼稚園ですら避けるのが親である。安倍政権は子育ての当たり前からかけ離れている。

人は造るのではない。育てるのだ。教員の質の確保こそ、塾レス可能な教育環境になり真の子育て支援である。

新聞社会面「人づくりで、非正規教員は放置?」

 

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浅野 耀子

浅野 耀子

さざれ石の会の会員として、都内で街頭演説、室内トーク、コラム執筆。
障がい児の親としても、障がいとの共存を模索しながら、子供たちと共に成長を目指す発展途上中の母親。

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