朝のJアラート「5分で逃げるのも自己責任?」運用面に問題山積だ!
昨日8月29日火曜日は、首都圏の小中学校の夏休みあけの翌日。切り替えができておらず、バタバタするご家庭もあるこの時期、北朝鮮がミサイルを発射した。日本人は忘れやすく、ミサイルは二桁発射されているのだが、記憶にはいまいち残っていないという方も多いだろう。今までは、数発撃っても出されなかったが、今回は北海道の襟裳岬の上空を通過したとのことで、北海道、東北および北関東でJアラートが発令された。
テレビのワイドショーをみるとJアラートやミサイルの話題にあふれていた。某番組での専門家によると、国土に隣接する領海の上空なら迎撃可能だが、排他的経済水域は迎撃できないそうだ。つまり発射されてもギリギリまで迎撃できないのである。アメリカならそれを無視しても迎撃しても日本には無理です、とも。迎撃に不安を感じてしまった。また、他のワイドショーでも、Jアラートの警報画面が分かりにくく、警告されてもどうしていいか分からない。とアナウンサーが語っていた。Jアラートの情報が出たのはミサイルが発射されてから約4分後の6時2分、ミサイルが日本上空を通過したのが6時7分だったので、この5分で自分を守る行動をしなくてならないのだ。警報が県単位で表示されることへの疑問も口にしていた。
Jアラートについてネットの反応は様々あったようだ。
①非常に大きい音で驚いた。驚いて転んだり二次災害もありえるのではないか。といった音の問題。緊張感を出すため、これは致し方ないようにも思えるが、戸建ての寝室は2階も多いことから階段利用時の注意も留意せねばならないと感じた。
②鳴らなかった。警報が遅れてしまったケースもあった。これは準備も訓練もできていないということの露呈であり、操作が不慣れという言い訳にも不安を感じた。
③コンクリートの建物や地下鉄に避難しろと言われても田舎なのでない。子供を抱きしめていただけというコメントには都心部も他人事ではなく、私も5分で家族全員(夜間は子供を起こす時間も必要)の避難は至難の業だと感じている。
私個人の住居や生活環境から感じたことは・・・
Jアラートがなった時、学校や会社が休みや一時待機などの対策が未定。Jアラートは平成の空襲警報である。有事に一発とは限らないことから、警報がでたらどう対応が決まっていないことは鳴らして終わりになるため、非常に問題である。
5分しかなく、自己責任で地下鉄などに殺到すれば二次災害が起きるのは必須である。水害や地震だけでなく、Jアラート&ハザードマップとセットで準備せねば、使い道のない騒音で終わるだろう。
首都東京は24時間眠らない街である。もし、Jアラートが首都圏で発令されたならば、多くの夜勤明け、シフト明けの人が安眠妨害されたことだろう。誤解ないように付け加えれば、警報を出すなというのではない。担当者の訓練もおぼつかず、運用面の対策が全くなされておらず自己責任という実用性がないJアラートに振り回されるのは困ると言っているのだ。
安倍総理は前夜から泊まり込み準備をしていたのであろう。爽やかな顔での会見であった。事前にアメリカから聞いていたのであろうが、国民は5分で逃げられない。訓練不足、実用性のないJアラートの改善を早急にし、危険時にはJアラートを待たずに国民に可能性として提示して欲しい。24時間365日心の準備などできないのだから。
やはりと思ったのがこのような事態が起きると、憲法改正という人もいるが、ミサイルを迎撃してくれることもJアラートの問題改善には無関係なので、別問題として考えるべきだ。北朝鮮への怒りから、朝鮮総連への抗議もあったが、国交のない北朝鮮に土地を提供し、破たんしてもロンダリングで使用させ続けているのは政府である。靖国神社の裏手に朝鮮総連があることは私も問題視しているが、パチンコ同様、日本政府がゆるしていることであり、政府に抗議すべきことだと私は思う。
写真:河野太郎外務大臣(ミサイル問題でエチオピアに出向くも効果なし。ODA半額から増額に転向した嘘つきの役立たず。)