祝(⋈◍>◡<◍)。✧♡『日本の種子(たね)を守る会』発足~種子法廃止なら代替法案・食糧安保~
たった一日である法律が廃止された。法律とは作られるもの、改定されるもの、と私は思い込んでいた。廃止もある、当然の話だが考えたことがなかった。
去る5月23日種子法廃止法案の質疑応答と、即日採決が衆議院農林水産委員会で行われ可決された。自民党公明党の賛成多数で共産党が反対討論を行っただけ。マスメディアも赤旗以外の大手は報道せず、寝耳に水であった。それもそのはず、竹中平蔵らグローバリストによる安倍晋三のご指名の民間議員・規制改革会議が一揆に動いて決まったのだった。
ここに日本農業新聞の記事を紹介する。(『』に記事引用)
『廃止は、昨年9月に規制改革会議が提起したのがきっかけ。しかし、同会議では同法の役割や廃止の理由など議論を重ねていない。提起から半年もたたないうちに廃止法案が提出される唐突さに、現場から疑問の声が出る。
JA全農が事務局を担う「全国主要農作物種子安定供給体制推進協議会」は1月、農水省に対し、都道府県が引き続き現行と同様の役割を担うよう、国として重要な措置を講じるよう申し入れた。同協議会は「生産者や流通、消費者にも影響が出かねない問題」と危機感を隠さない。』
竹中平蔵ら民間議員の規制改革会議、自民党の農林部会のトップ小泉進次郎らが廃止した主要農作物種子法は、国の基本的・基幹的作物である、稲・麦・大豆の優良な種子の生産・普及を国と都道府県に義務づける法律である。
この法律の廃止により何が起こるのか。日本が太古より積み上げてきた稲作の技術の結晶である種子が民間や外資に金儲けの道具にされ、遺伝子組み換え作物の種子を扱うモンサントに狙われることは火を見るより明らかである。モンサントは自社の社員食堂では遺伝子組み換え作物を使用しないが、安全だそうだ。1990年代から食用にされた遺伝子組み換え作物は目下人体実験中である。また、国民の財産である種子の技術が民間や外資に垂れ流しになるこの廃止について国民に告知もせず行ったことに怒りを覚える。
この度、農業従事者ならびに消費者が声をあげ、「日本の種子を守る会」を発足させ、種子法に代わる法案の作成に動いたことは大変うれしく頼もしいと思う。民主党政権の農水大臣であった山田正彦元議員が呼びかけ人とのことで、彼は党内でTPPに反対していた信念を持った議員で、当時より応援していた。落選しても国益を考えてのご活躍に頭が下がる。
この頑張りに反し、ネットでは異様なコメントで盛り上がっている。九州の災害時に笑顔で外遊し、福島県の農産物を安全だとお墨付きを頂いたと、安倍外交の勝利と沸き立つ安倍信者。バカか!風評被害でも補償すらされず頑張ってき茨城などの近県の野菜も暴落した時、何をしていたか聞きたい。東京をはじめ首都圏は近隣の農家・近郊農業に毎日の食事を支えてもらっている。震災直後、数値測定で問題なしという野菜が半額以下で販売されていた時、私は切なかった。積極的に福島や茨城の野菜を買った。汚物を見るような目で野菜を眺め、水を買いあさった彼らは、種子法廃止には無関心なのが不思議でならない。
何よりも、福島の農家の皆さんは国内がメイン市場である。汚名挽回はいいことであるが、日本人が積極的購入し農家を支えることが彼らにとり、一番なのだ。食糧の輸出もいいが、食糧安保とは日本人の胃袋を安全に満たすことである。何を血迷って、外国人様にお墨付きを頂いたと狂喜乱舞するのか。遺伝子組み換え作物もモンサント様の種・・・ありがたや。安倍様・進次郎様マンセー、と人体実験の被験者になるのであろう。安保も核武装や再軍備など、有事のことだけいっているようだが、有事も平時も食べずに飲まずに出さずに生きてはいけないのだ。衣食住こそ安保の基本である。
写真:山田正彦元農水大臣(「日本の種を守る会」の呼びかけ人)
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