【2018.6フジメディアHD株主総会体験記】議事進行の酷さが目立つ。夢大陸入場者の大幅改竄水増し疑惑も噴出。夢は台場にカジノか。
本年は日産とフジテレビの2社の株主総会の出席し、2018年度の株主総会見聞録として、先のブログと当ブログにてご報告申し上げます。
交通費、返せ!と思ってしまった今年のフジテレビの株主総会。山手線の新橋駅からゆりかもめで台場まで6駅14分で320円。座席は狭く、外人様は乗れるの?な路線である。当日のメトロは大混雑で、最高気温30度でもベトベトの海風。7月末から8月にヒートアイランド東京で陸上やマリンスポーツをする東京オリンピックは、熱中症&蒸し焼き状態だろうなと心配しながら海風を受けていた。
ヘトヘトで会場に到着すると、毎年あったドリンクコーナーがない!
入り口で渡された資料の袋を開けると、栗原はるみの雑誌夏号、球体展示場のチケット2枚、ボールペンとまい泉のミニサンドイッチのみ・・・。昨年はお約束のミニサンドイッチとチケットにタオル、AMも聞けるワイドFM、レトルトカレーもあったし、一昨年はホテルのスープ缶などもあったことを考えると寂しいかぎり。ハーブを多用するオシャレ料理の栗原はるみはは人気もあるが、会場は高齢者も多く、重たい季刊誌と他の本の宣伝ビラを迷惑そうにしていた株主もいた。
私の怒りのPOINTはそこではなく、最悪の仕切りの議事進行で質疑応答20回のうち8回は動議という異様な株主総会だったということだ。
動議は初回、12回目、14回目、16回目~20回目。10時27分から12時37分までの質疑応答は12時前から店じまいのために「十分審議をつくしたので・・・」と嘉納議長が話しだすと動議が出され、40-50分は質問が1問しかなく動議の嵐であった。昨年までは、一回も発言していない質問者には目配り気配りでなされ、「ほかにご質問の方はいらっしゃいませんか?」と問われたが、今年は数多の未発言の株主を無視し、動議のみ対応するという信じられないひどい総会であった。さらに不公平感を感じたのは、未発言者がいても動議と銘打ち、意味不明の発言も含めて時間を浪費した株主がいたことだ。
株主総会のヤラセ問題で指導を受けたにも関わらず、特定者の複数回の発言と複数の未発言者というのはおかしく、総会で否決されるであろう動議をわめく株主を指名して、時間稼ぎをしたのではないかとすら思えるほどであった。
驚いたことに株主から「居眠りをしているではないか!」と役員が注意された。一年に一度、緊張するであろう株主総会で居眠り。ご高齢なのは承知しているが、あまりにも緊張感がなさすぎではないか!
昨年までの日枝会長の議事進行では、常連発言者につられることはなく、他の株主にも配慮されていたように思える。毎年の攻撃的な株主も意味不明な株主についても新議長は前方ブロックにいる彼らをご存知のはずだが、一般株主の質問時間を浪費し、意図的に質問を打ち切ったようにしか思えないほど、動議の嵐で質問や意見が追いやられてしまった総会であり、仕切りの悪さが目立った。
質疑応答の一部を紹介する。(発言内容は要約)
①お台場みんなの夢大陸は400万人来場と公表しているが、実際は1/3程度ではないか。フジテレビ社内からのタレコミによると、人数の計測は4か所で単純合計している。入場は有料来場者に加え招待者もいるが、入場料は12億円で公式発表の1/3としか思えない。東京港湾局、広告料を払うスポンサー企業を騙しているのではないか。毎年、来場実績が減るも、日枝前会長の息子が電通で絡んでおり、次期社長・会長とも噂されるため社内では指摘できないとのタレコミは本当か?
⇒有料来場者、招待者、フリープログラム来場者を合計している。
⓶ご高齢男性のカジノ応援のエールには遠藤周作の息子の遠藤取締役の声は弾んだ。昨年は女性株主よりカジノに否定的な質問があった際の曖昧は返答とは真逆の印象であった。「カジノも漸く始動し、国内3つの候補地ということで羽田空港からも銀座からも近いという利点をいかして、手をあげていきたい。」という旨の返答だった。
赤坂の不動産屋と言われるTBSしかり、テレビ局は実質不動産が大きな収益の柱であり、フジも同様で、今は台場にカジノができるのを期待している。傘下に抱える教科書会社は道徳など『美しい日本』路線じゃなかったのか。
③女性株主からメディアの買収に対する姿勢を質問されると、外資規制が2割とか同一株主が1/3までとか同一エリアでの他社買いは1割まで、とか列挙して、問題ないと返答した。
外資規制の撤廃の放送法改正が検討されていることへの対策は講じていないようだった。TPPのために、放送法改正、種子法廃止、水道民営化なのだがTV報道がろくにない理由がわかった気がした。
⓸そのほか、相撲・日大アメフト部・サッカーと同じものばかりが朝から続き、主婦さえテレビのスイッチを切る。なぜこうもフジテレは低俗なのか。という番組への厳しいコメントが今年も女性株主からでた。
仕切りの悪さ、水増し疑惑、フジテレビホールディングス内の情実人事、火の粉が降りかかるも茹でガエル。ダメだこりゃ。来年は他の株主総会に行こう、そう思いながら帰途についた。
来年は、新規出席を含め他社の株主総会のご報告もできればと思います。(動画、静止画ともに展示スペースなどを除き、株主総会は撮影や録音が禁止されており、総会の様子の映像がないことはご理解下さい。)主婦目線の株主総会をまたご覧ください。