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私たちが共に生きる災害大国日本のこと、晩夏の想い

 2016/08/28 コラム
この記事は約 4 分で読めます。 1,264 Views

お盆が過ぎ、8月も後半。近隣の商店は防災グッズが並ぶ。今週もイタリアからの悲報に、ただ遠方より被害の最小をお祈りするしかなく、複雑な気持ちで防災グッズを眺めた。

関東地方では、関東大震災のおこった9月1日を防災の日として、防災訓練の実施、備蓄品や避難場所を確認する学校や職場、地域、家庭も多い。私自身もその一人だ。

今年の八月後半は台風も相次ぎ、集中豪雨が私たちの生活を直撃した。この度は、台風被害とはあまり縁がないと思っていた北海道が甚大な被害にあっており、北の大地が心配でならない。

主婦の常備野菜である、ジャガイモ、人参、玉ねぎ、洋食だけではなく和食にもアレンジされる牛乳、バター、チーズ。北海道によっても東京の食卓は支えられている。今年はただでさえ、玉ねぎは不作のようで小ぶりで値段が例年より高いというのに、この水害で農家は大丈夫なのだろうか。

北海道は広大で農業や畜産業も盛んだが、3つの海に面し、海の幸も豊かである。海産物が嫌いな人もいるとは思うが、多くの日本人は大好物だ。ご存知ない方もいらっしゃるかもしれないが、北海道の昆布は古来より沖縄にまで運ばれおり、沖縄県の昆布の消費量は全国的にみても非常に多い。名物の豚肉料理と昆布の相性がいいということらしい。船で行き来するころから、沖縄県と北海道は交流があったことがよく分かる

先日の大分熊本大震災、2011年の東日本大震災。近年に限っても日本の災害は常に起きているのが実情だ。日本は災害大国であり、世界の0.25%の陸地しかないにも関わらず世界の2割の大地震は日本で起こる。東日本大震災の時も信じられない映像、計画停電、現在に至るまでの風評被害。大分熊本大震災での、最後の行方不明の大学生が今月ようやくご両親のもとに帰られた。消防、警察、多くの皆様に感謝申し上げるしかできないが、一区切りをつけ未来を見つめる気持ちが沸いてきた。

東北と九州の災害時、私の住む関東地方はもちろん当事者では無かったが、しかし非常に心をいため気力もなくし、購買意欲もそがれ脱力感しかなかった。日本全体が葬式ムードだったことだろう。これは日本人には当たり前の感覚であり、日本という存在をスポーツなどの行事ではなく日常生活で痛感した惨事だった。

東日本大震災では直後の善意が結果として混乱をまねいた時もあり、行政の素早い対応のもと動くべきだと脱力しながら思い知らされた。大分熊本大震災では震源地の移動という未知の恐怖を目の当たりにしながらも、被災者ではない自分は何をすべきか冷静に対処できたことは災害大国の国民として大きな収穫でもあった。大分熊本震災直後に政府の初動は的確であり、国民もボランティアは待機したあとに行い、被災地の産物の購入などの復興支援をするなど非常に東日本大震災の教訓をいかした行動だったと思う。

このような災害大国の日本ゆえ、教訓をいかして全国民で力を合わせて生きていきたい。道州制どころか、北海道を3分割する案もあるという。災害時に道州制だったらどうなるのか?江戸時代は幕府の命令以外で諸藩は他を助けたのであろうか。

大分熊本は九州だからとほかの地域が無視したら、救助もままならない。そのための国の財政出動も無駄ではなく必要だ。東日本も、阪神大震災より経済や人口の規模が小さいと政府の財政出動がすくない。東京は、電気も食材なども東北より供給されている。国の中枢を支える地域へのこの対応は国家として脆弱な体制だと言わざるをえない。また災害大国として東京への一極集中は危険極まりない。

私たちは、デフレによる日銀当座預金マイナス金利を体験中である。災害大国日本は、役所や拠点病院、避難場所たる公共施設の耐震補強、建て替えを建設国債にて行うべきである。大分熊本大震災では役所や拠点病院が崩壊した。土木の技術者は日本には欠かせず建設国債は悪ではない・・・など想う晩夏の候、
支えあいの基礎を考える秋にしたい。

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浅野 耀子

浅野 耀子

さざれ石の会の会員として、都内で街頭演説、室内トーク、コラム執筆。
中学PTAクラス委員、小学校PTA委員代表、幼稚園クラス委員。
地域の環境事業推進委員、ボーイスカウト家族会役員&会計。

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