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都民ファースト・希望の党の惨敗【小泉・小池百合子にみるポピュリズム】

『「人材派遣大手のパソナグループ会長として雇用の規制緩和を推進する竹中氏と小池知事は、新自由主義に根差した発想が似ているのだと思います。小池知事は本気で“目玉”になると考えて、講師に招聘したのでしょう」(政治評論家・伊藤達美氏)

英のEU離脱に米のトランプ大統領誕生と、世界の潮流は「反・新自由主義」だ。「今さら竹中平蔵」のセンスを疑う。』(『』内、2016年12月5日の日刊ゲンダイより)

このように世界の潮流ともかけ離れた小池百合子の時代遅れの感覚。それは今年に入ってからも変わらないようだ。彼女はマスコミの寵児のようにワイドショーをジャックし、都知事選の選挙期間も都知事になったのちの、都議会選挙も華やかにふるまっていた。

小泉純一郎と竹中平蔵がタッグを組んだ郵政解散・小泉劇場を彷彿させ比較するメディアも多かった。古臭く、加齢臭が漂ってきそうな都議会自民党にうんざりした有権者は都民ファーストの会を熱烈に支持した都民も多く、自民党は都議会選挙で歴史的な惨敗となった。古巣でもあり、自民党の強さを知る彼女は、この結果が死に物狂いで戦う組織に火をつけたことも理解していたであろう。

彼女は強い女性であり、生き抜くことに長けている。デフレで自信を無くした日本人が惹かれ縋りたくなることも分かる。自分のイライラを解消してくれるヒロインは有権者のこころも掴み、世襲議員ばかりでスキャンダルまみれの汚物爺さん集団より綺麗な元アナウンサーのほうがTV映えする。面白い番組を作れずプロデューサーにとり、低コストで華やかな演出もできる彼女は有難い存在でもあった。

彼女は理解していた。正攻法では衆院選は勝てない、人材もいない、お金もない。先手必勝で戦う姿勢で返り討ちを演出したまでは良かった・・・しかし、彼女は「排除」と言ってしまった。意味不明なカタカナでけむに巻いていればよかったのだが、熟語はまずかった。分かりやすく、政府からの宣伝費用も大事な収入源たるマスメディアが放置するわけがない。持ちつ持たれつでTVを利用してきたが、今度はTVに利用だけされた。

さて、彼女はポピュリストと言われるが、定義を確認しよう。

水島治郎さんは著書でこう述べている

『欧米のポピュリズム政党は、直接民主主義的な手法を積極的に活用しようとする傾向がある。たとえばフランスの国民戦線は、国民投票や比例代表制の導入を通して国民の意思を政治に反映させよと主張している。~中略~政治家がメディアを「中抜き」して直接大衆に訴えかけ、メディアが論評を差し挟む余地もないままに物事が決まって行くことに我慢がならないのである。「大衆迎合主義」という言葉の裏には、大衆=衆愚という「上から目線」がある。』

日本の政界においても、直接民主主義である国民投票への声が憲法であがっており、このような側面があることが分かる。水島さんも著書でも記しているように勿論、このようなことだけではない。マスメディアを利用して自分の敵方を負かすことが近年の日本における政界のポピュリズムだろう。

その第一人者は小泉純一郎で、竹中平蔵らと行った郵政解散。郵便局を天下りの一因とし、岩盤規制の悪者・郵便局vs.郵便局と戦うヒーローの小泉純一郎と仲間たちという構図において、マスメディアは小泉純一郎に味方した。結果、郵政解体はなされ地方経済と安心安心がぶっ壊された。これは国民がマスメディアを味方につけた小泉純一郎に騙された結果である。その際に、落下傘候補で、選挙で刺客として勝ち抜いた肝っ玉政治家が小池百合子であった。

彼女も小泉純一郎同様にマスメディアを味方につけ、内田茂ら守旧派vs.女一人で戦うジャンヌダルク小池百合子という構図になった先の都知事選ではトリプル圧勝をした。その後は都議会選挙の圧勝への道で終わらず、国政にも口をだし都政を放り出すという現状になった。これも都民の投票の結果である。都民は都知事が3人連続任期半ばで辞任する事態に嫌気がさしつつも、小池百合子の無責任にも怒りを覚えるようになっている。それが、先日の衆院選挙の結果であろう。

ポピュリズムは国民の責任がより問われる有権者は投票で終わらず、投票後の仕事ぶりや公約の履行状況など責任をもって監視せねばならないのは勿論、マスメディアも取材や分析をきちんとし有権者に情報をもたらすべきである。

 

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ライター紹介 ライター一覧

浅野 耀子

浅野 耀子

家事育児が苦手なマイペース専業主婦で、息子と娘の母親。
さざれ石の会会員として、都内で街頭演説、室内トーク、コラム執筆。
中学PTA役員、小学校保護者の学年会計、幼稚園前役員&現新体制移行担当、地域の環境事業推進委員、ボーイスカウト家族会役員。

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